マスコミの非常識を問うた記事がブックマークをたくさん集めている。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080508/trd0805080326000-n1.htm
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080508/trd0805080326000-n1.htm
受け手の問題を指摘しているブックマークコメントの中に気になる物があった。
(略)訃報や災害や殺人の記事の見出しをせっせとクリックしてる出歯亀野郎も同罪だm9。そのクリックはカウントされてるんだぜ
ネットが新聞やテレビなどに取って代わる事が、しばしば明るい未来のような良いイメージで語られる事がある。
今のところマスメディアの主流はまだまだ新聞やテレビだと思われる。新聞は記事ごとの売り買いはできない。テレビの視聴率は一部の測定マシーンで測られる(とされている)。これらのメディアではどのニュース記事がどれだけ人気があるのか正確には分からない。
しかしネットとなると話が違う。アクセス解析によってどの記事がよく読まれているか、ある程度正確な数が分かってしまうのだ。もしマスメディアの主流がネットに移ってしまえば、広告の効果を高めるために、より記事単位でのスピードと人気度がシビアに問われる事になる。その結果、今より記事の内容や取材方法が乱暴になってしまう可能性もあるかもしれない。
僕は今までGoogle NewsやYahoo!Japanのトップページなどの「訃報や災害や殺人の記事の見出し」のリンクを何も考えずホイホイクリックしていた。災害や犯罪の被害者などが非人道的な取材を受けて苦しんだりしている事を知っているにもかかわらず、おおげさに言えば間接的にそれに加担した事になる。
もちろん自分の「出歯亀」根性、やじうま根性は否定できないし、今さら良い子ぶってもしかたがない。しかしネットでは今まで以上に報道の受け手の民度が問われる事になりそうだ。
報道ってのは難しいと思うけどね。 ここで挙げられてるようなケースはもちろん酷いとは思うんだけど。 チベット問題なんか紳士的な取材だけじゃ絶対無理だし、汚職にしても社会問...