PSPの競合相手は実はNDSではなく iPod Touch なのかもしれない。最近 iPod nano を壊してしまい、代わりのMP3プレーヤーとしてPSPを持ち歩いてみて、そう思った。
どちらも写真、動画が見れてウェブブラウズが出来て音楽も聴ける。PSPはそれに加えてゲームができ、ネットラジオが聞けて、最新型ならワンセグを見て録画する事だって出来る。これだけみればPSPの方が iPod Touch よりもよほど高性能だ。
しかしPSPの惜しむべきところは、あくまで自身はゲーム機というところにコンセプトを置きすぎてしまい、本来なら魅力的であるはずのこれらメディアプレーヤーとしての機能を煮詰める事がおざなりになっている点だ。最近になってようやく Sony からパソコンとPSPをデータシンクさせるソフトが出たという怠慢ぶりからしても、この点がよく分かるだろう。
もう一つ惜しむべき点は、もしPSPがNDSとの競争を考えず最初からポータブルメディアプレーヤーという点に的を絞って展開していたなら、 iPod Touch が出てくる前にそれなりの地位を確立できていたであろう事だ。しかし時は遅い。もう iPod Touch は市場に放たれてしまった。
PSPと iPod Touch とのポータブルメディアプレーヤーとしての戦いは、まず間違いなく iPod Touch が勝つだろう。PSPはメディアプレーヤーとしては致命的な容量不足という問題を抱えている。 iPod Touch の容量も十分と言えるものではないが、かたや最大2GBのPSPとエントリーモデルであっても8GBの iPod Touch 。それに加えて、 iPod Touch にはAppleの開発者達が考え抜いたコンセプトに基づいたインターフェイスがある。どちらに分があるかは火を見るより明らかだ。
最後が上手く纏まらないが、頑張ってくれ、PSP。