2007-12-21

一次産業プログラマー

ゲームプログラマー、Webサービスプログラマースポーツプレイヤー。目立つことで自分の価値を上げる。子供たちはその姿に憧れ、中には同じ道に進む子もでてくるだろう。

受託開発、業務用アプリビジネスソフト組み込み開発は一次産業。そのプログラマーは農民。体力のみが資本世界。だから安い。だれも注目なんてしない。当然憧れる子供なんて居ない。知らないのだから憧れようもない。知っても憧れるとは思えんが。

でも当然農業社会に必須。回避できない出費だから安いものを求める。農民は売れないと立ち行かないから、安価にせざるを得ない。必要とされているのに、大切にされない。才能が要らない、誰でもできることだから価値がない。いきおい安い。とにかく安い。

プログラミングが好きだ」とみなが言う。当然私もプログラミングが大好きだ。でもみんなは本当に「好きな」プログラムを書けているんだろうか。私はハードをたたくコードがとりわけ大好きだ。だが、それと組み込みプログラミングとはずいぶん異なった。先の例えに準えるなら遠洋に出る組み込みプログラマーは農民ではなく漁師だろうか。いずれにしても一次産業だ。命がけなのに最も値段が安い。賭けるものが命しかない。居なくなると困るのに誰も大切にしてくれない。代わりがいるから。仕事価値がない。

具体例。コピーワンスを実装したらダビング10だそうだ。実装作業をしない連中適当に決めている。どうせ次は専用ディスクにならコピー無制限とか言い出すんだろうな。その仕様なんて決められない連中が。職業分掌制以前の問題だ。

ソフトウェア国内需要を輸入で賄っているところも一次産業にそっくりだ。安さしか評価されない。より安いものだけが求められる。安いこと、価値がないことが価値になる。破綻が約束された矛盾。それを先延ばしにすることしかできない。そのために好意を悪用している。終わる終わると云われながらも終わらない。その位置に居つづけられるのは好意が支えているからだ。そんなもの押しつぶさんばかりの悪意の前には無力だ。好意は無尽蔵ではない。翻って悪意は無尽蔵だ。底がない。無制限の自己保身は悪意と見分けがつかない。恥を知らない言い訳は悪意そのものだ。

近い将来終焉のらっぱを吹き鳴らす四人の天使がやってくるだろうなー。そいつらはそんな音楽を流しているとは知らないままに。ぱらぱー。

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