言ってることは間違っていないんだけど、それはあくまでも中流(意識)階層の中でのトップ争いでしかないんだよね、悲しいことに。
ああ、そう読まれたか。違うんだよなあ。確かに焦点が散漫な文章だったけど。
俺は別に、社会的に上流になりたかった訳じゃないんだ。頭も良くて感性も優れている、そういう人間になりたかったんだ。それで、子供の頃からそれなりに努力してきたつもりだ。
そして、そのうちの「頭」の方は、学校で学べることという意味でならそれなりに満足すべきと思えなくもないものを努力の結果得ることができたよ。凡人なりのたわごとを言葉で綴ることもできるようになったし、言葉や内容の拙さも自分の責任として受けいれることができる。
だけれど、「感性」の方はまったくどうしようもなかったんだ。所詮、芸術的感性とかスポーツセンスなんてものは、よき指導者のもとでしか育たないもんだ。で、規格大量生産的な程度の教育しかその方面では受けられなかった俺は、「感性」の方ではまるで満足を感じない。ただ、劣等感と渇望だけが空回りする悲しい現実。自分がどの程度のものか理解することさえできない。心の内に渦巻くものを、形として表現することができないんだ。凡人のたわごとを言うことさえできないし、そのもどかしさがどうにも抑えられないんだ。
そして、その結果が「勉強以外何もできない」「コミュニケーション能力が低い」という、階層の上下を問わぬあらゆる層からの嫉妬混じりの嘲笑なんだ。そして、一生懸命働いても、おいしいところは「コミュニケーション能力」の高い層から横取りされるという現実。
最初は、それが才能の限界なのかと思って諦めていたよ。しかし、世の中を見れば、俺より才能に恵まれているとも思えない奴らが、その両方を軽々とこなしている。悔しくてならなかったね。何よりもまず、そんなことが可能だと知っていれば。「天は二物を与えず」なんて言葉を作った奴を真剣に俺は呪うよ。そんなのは単なる嫉妬に満ちたタワゴトだ。二物どころか、三物も四物も得ようと貪欲に努力すれば、凡人でも二物ぐらいは手に入らないものでは決してないのだ。
そういうことを知らなかったことが、最大の損失だよ。知らなかった以上、俺が「なりたいもの」にはどうしたってなれっこなかったんじゃないかと思うんだ。
それが俺の才能の乏しさだって?ああ、そうかもしれんさ。笑いたければ笑うがいいよ。だがね、他の凡才が手に入れているものを、凡才の一人である俺が望んで何が悪いんだね?
恵まれない環境からでも生まれてくるのが天才だって?それじゃ、人口が十億人以上もいる中国やインドは、どうして人口が二千万人もいないオランダよりもサッカーが比較にならないほど弱いんだ?明らかに、天才といえども見出されなければ埋没するんだよ。いわんや凡才をや、だ。
誰もが「才能と努力に応じてなりたいものを見出し、目指すチャンスが得られる」なんてのは本当に幻想だよ。そういう意味では格差というのはどこまでも続いているんだ。いったい、何世代かかれば格差の逆転なんてことが起こり得るんだ?俺が表現したかったのはその絶望感だよ。そして、「自由競争」を称揚する人たちってのは、恐らく「才能と努力に応じて相応のものになれる」というのを自明なことだとみなしていて、現実を知らないんだろうなということをも。
センスは、別に指導者がいなくても身につくと思うけどなあ。そりゃ中には良き指導者と会って開花する才能もあるかもしらんけど、それこそ金持ちの醍醐味じゃないの?そのくらい特権...
なんつか、天才が評価されないのは不遇だと思うけど、凡才の底上げみたいなもんまで当たり前に欲しがるのは欲張りでない? おいおいおい、金持ちの思い通りだぞ、俺ら凡人がそん...
ならば、闘争だ! ブルジョアジーを血祭りに上げろ! 討ち滅ぼせ! 殲滅しろ! ……というのは、まあ言い過ぎにしても、当たり前に欲しがるのはおかしいように思う。大衆が何を...
しかし、そういう人間がいるかげに、その何倍もの数の色々手間隙金かけたけどモノにならなかった人間てのがいるわけで。そのうちの最も幸運かつ能力に恵まれた人間だけ見て、悲劇...
悲劇は、絶望とか書いてなかったっけ?別の増田?ごめんよ混同しちゃったみたい。 後段は、欲してもいいよ。自分でなんとかして、他人や社会に要求しないでくれるんならいくら浴し...
あなた(anond:20070830232413と想定)が欲しい感性がどのレベルのどういうものかは分からんけども、 凡人から金を貰えるような、凡人相手に商売できるような感性の持ち主は凡人の中から生...