2007-07-12

am 2:44 渋谷

マッサージいかが?」

「お兄さんマッサージどう?」

道玄坂を下っていると何人かの女性から声を掛けられた。終電を逃した午前2時すぎ。

写真だけでも見てってよ」と言ってきた人は、中国人かなあ、綺麗だった。

「いやー、帰りまーす♪」そう言うとあっさり去ってくれた。

「『ヌキ』なんかどう?ヘルスは?」

スーツの男。これはシカトした。

客引きの数がすごい。ひどいな。なんだこの街。最低だ。

……昨日までならそう思ったと思う。でも今夜は違った。

みんな必死に生きてるんだよね。いろんな生き方があっていいはず。他人の人生を否定してはいけない。否定してはいけない。僕はこれを忘れちゃうことがあるから困ったものだ。

さてさて。

道玄坂を下ってスクランブル交差点まで来た。

なんてこった!スターバックスが開いてる。。始発が出るまでここで読書をしよっかな。鞄の中には読みかけの『傭兵ピエール

店に入る。本日コーヒー330円。あれ、若干高い?まーいーや、と思ったら閉店30分前らしい。やめたやめた。

外で適当に時間をつぶそう。

こうして今、僕はセンター街入り口のところで突っ立ってケータイに向かい親指を動かしている。

始発電車が動き出すまで2時間弱。それまで何してよう?

観察しよう。東京渋谷を観察しよう。まずは人だろう。

スクランブル交差点からぐるっと周りを見渡す。ざっと30人は目に入る。

渋谷センター街』と書かれたゲートの下には一人の男が立っている。ナンパしているようだ。

そばを若い女性が通る。

声をかけた。。。無視された。

ミニスカ金髪女性三人組が通りかかる。

男、声をかける。女たち立ち止まる。

「ご飯食べ行こう」と言ってるのが聞こえた。

あまり言葉を交わした感じはなかったけど、20秒位で交渉成立?4人で一緒にどっか行っちゃった。

母ちゃん、東京はこげんばい。

太めのカップルが僕のすぐ後ろで揉めている。

「じゃあ、もう、朝帰るぅ」手を強く握りながらA子(Aliceとする)が言う。

「意図がよくわからない」B夫(Bob)は困った顔をしている。

Aliceは甘え声で「どこからでも帰るぅ??。ていうかもう帰らないぃ。」

そうか彼女ホテルに行きたいんだ。

あ、Bobに抱きついた。しかもキスしてる。

Aliceよかったねー。続きはあっちでやってねー。

坂の上に消えてく二人。

へんなひとはまだまだいる。

韓国人の男二人がスタバをバックに写真を撮っている。こんな時間から観光か。

空が白んでだいぶ明るくなってきた。時刻は四時を過ぎました。

JR渋谷駅が開いたから、おうちへ帰ろう。

おやすみ。

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