きちんと真面目に頑張っている弟も沢山居る。
そんなこと兄は分かっているんです。
ただ、疑問なのは「弟」は自分たちのことを恐らく「弟」だと思っていますよね?
違いますよ。
「社員」ですよ。家族という名の、兄弟という名の「企業」の「社員」です。親・兄弟はサービスを受ける「顧客・消費者」であり、同時に「株主・出資者」でもある訳です。
弟だけが「弟=いたいけな子供」のように思っているのではないでしょうか。自分はこんなに頑張っている、家族の為に兄弟の為に手伝っている。なのになぜ兄に叩かれるのか、そう思っているのではないですか。
一般の企業なら、たった1人が起こした事故や不祥事であっても、その企業を再起不能に陥らせてしまうことだってあるのです。それは大多数の一生懸命働いている社員達をも巻き込む訳です。「社名」というのは、いわずもがな「社員全員」が背負っている物だからです。
毎日のように報道される、企業の不祥事や事件。その報道の陰では、真面目な社員達が失った信頼を少しでも回復させようと歯を食いしばって働いているんです。弟であっても、例外は無いはず。でも多くの弟は「自分は一生懸命やっているのに、不真面目な兄のせいで…」と言いたげです。自分と職場と不真面目な人、組み合わせが全て途切れていませんか。真面目な人も不真面目な人も、みんな同じ企業の、同じ社員なんです。悔しくても納得いかなくてもそれは同じ企業で働いていれば当然のこと。一般企業で働いている人にとっては口にするまでもない日常的な感情なんです。
弟の皆さんへ。
これからも兄と住んでゆくと決めている以上、私たちは「家族」という企業しか選ぶことが出来ないのです。
弟としてではなく、もっと社員として働いて下さい。お願いします。