2007-06-08

モテるとは。

モテる」とはどういう状態なのか。

先々週、私の友達が結婚した。

新郎新婦が両方とも私のサークルの友達だ。

新郎のMさんはスピッツ草野さんをボーっとさせた感じだ。

新婦のMさん(イニシャル同じじゃん!)は、優しい雰囲気だがしっかり芯がある、悪く言うと「意外と気が強い」性格だ。

東京大学卒業した後、彼は地元広島)の企業就職をし、彼女営団地下鉄(現東京メトロ)に就職をしてそれからずっと遠距離恋愛をしてた形になる。

彼女東京で働くということに拘っていた。

バリバリキャリアウーマンという訳ではなかったのだが東京で働くという事には拘っていたようで、結果営団地下鉄就職が決まった訳で、彼女は「定年まで働く」と思ってたらしい。

その二人が東京広島の距離差と7年という長い期間を越えて結婚をした。

7年は、遠距離恋愛の部分なので延べ期間で云うと10年近い計算になる。彼女は今後地縁の無い広島人生を過ごす事になる。

正直、うまくいくとは思ってなかった私は彼女に何故結婚をしたのか聞いた。

「残りの人生を、彼と歩みたかったの」

彼女の答えはシンプルで、とても納得のいくものであった。

恐らく持ってたであろう東京への未練はその時は微塵も感じられなかった。

彼女の心をがっちり摑んだMさん(新郎)。

仕事と天秤にかけられたかも知れないMさん。

カッコイイとも悪いとも言えない微妙なルックスと、柔和な雰囲気の余り女の子に騒がれるタイプではない彼を見て私は「あ、この人モテる」と思った。

とっかえひっかえパートナーを代え、常に沢山の異性が周りに居て、いざダメになっても幾らでもスペアが居る人は世間一般では所謂「モテる」人になるのだろうが、私はこういうのは薄っぺらに見えてそんな付き合い方から何か生まれるのだろうか?と思う。

ただ一人、Mさん(新婦)に強く慕われ、深い信頼関係を結んで居る彼こそ「モテる男」ではないかと思うのだ。

ねえ、あなた。話をしながらご飯を食べるのは楽しみなものね。  永井荷風

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