http://anond.hatelabo.jp/20070228025617
ゲーム脳とは言わないけれど、ゲームはゲームであるために適性という仕様があるだけでそれを現実に当てはめるのはどうかと思うよ。例えをつつくのもあんまり良くないと思うけど、現実における適性の定義があやふやすぎるよ。花咲か天使テンテン君みたいにみんなサイダネでも持ってるのかよ。
これは、僕の書き方にも問題があったけれど、適性は生まれながらのものじゃない。(生まれながらの遺伝による才能は確かに存在するだろうけど、それは議論しても仕方がないので考えないことにする。)ある年齢に達するまでの成長の過程で構築されるものだ。(もちろんいつまでかは個人差がある。小学生?中学生?それとも?)
例えば言語。誰だって、英語を母語にできる適性を持っている。ただ、ここ日本で普通に育っている限り、母語は日本語となり、“日本語という適性”を持つことになる。そして英語を母語とできる適性は消える。
もう一つ例をあげると、パソコンを扱うことが苦手なおじさん達。彼らはパソコンに対する適性を持っていなかった。しかし、この文章を読んでいる人たちは、そのおじさん達くらいの年齢になってもパソコンをなに不自由なく扱うことができるだろう。それはパソコンに対する適性がつくのに間に合ったと言えるかもしれない。
わかりやすい例はこれくらいか。僕らは成長の過程でなにかしらの取捨選択をしている。その仕組みは良くわからない。それは、おままごとの中だったり、鬼ごっこの最中だったり、似顔絵を書いている瞬間だとかで発生しているような気がする。何が得意になって、何が不得意になるかなんて、誰にもわからない。
はっきり言うと、適性の定義がはっきりしているわけがない。それをことばで定義できてしまうと、世の中には頭の良い人間なんて存在しなくなる。世界は、そんなに簡単な構造をしているわけではないと思う。ことばで語れない部分が大半をしめている。サイダネみたいに一元化して語れるものでは決してない。
確かに、剣士だとか魔法使いだとかはゲームの中の話でしかないかもしれない。ただ、そのゲームの中で、剣士と魔法使いがまったく同じグラフィックで、“剣士”・“魔法使い”とラベルが貼られていなかったらどうだろう。あるキャラクターは剣士という適性があるのに、魔法使いのように育ててしまったら、それは確実に使い物にならないだろう。
僕が言いたいのは、ゲームは現実よりはるかに簡単でわかりやすい例だということだ。
こう言ってしまうとゲーム脳だなんだとまた言われそうだ。僕ら人間に、“剣士”だとか“魔法使い”というラベルが貼られていて、一目でわかるようにできていないのは分かりきっている。ただ、もし、人にラベルをつけることが可能だとするなら、たぶんそれは広辞苑なんて目じゃないくらい一生かかっても読みきることができない分厚い本のようなものになるんじゃないかと思う。それほど難しいことだ。
適性というより能力と志向性の問題の気がするよ。
それをあわせて、僕は適性と呼んでいるつもりなのですが。
幼い子どもにはいろいろな体験をさせろとか、若いうちにたくさんの経験をしろとかよく言うけれど、前者は適性をつくる、後者は適性をつくると共に見つける作業なんじゃないだろうか。早く気付いたやつは得をするんじゃないか?
頭の良い人論が白熱しているみたいだけれど、頭の良さってつまりはなんだい? 今までの議論を見ていると、やれテストの点がとれるだけじゃ駄目だとか、大事なのはコミュニケーショ...
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