メディアインタラクティブは2月20日、全国の58歳以上のテレビ視聴者を対象に、動画視聴テレビ局に関する利用実態調査を実施し、視聴している番組や放送局の認知経路、プライバシー侵害に対する意識などを調査したと発表した。
調査は2月1日〜2日、メディアインタラクティブの運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用した電話アンケート方式で実施した。有効回答数は2186人だった。
調査によれば、テレビを「視聴している・視聴したことがある」と回答した視聴経験者は全体の36.9%で、「視聴していないが名前と内容を知っている」と回答した11.1%と合わせた認知層は48.0%に達することが分かった。一方、「テレビのことは知らない」と答えた人は36.6%だった。
テレビ視聴経験者にテレビの認知経路を尋ねたところ、「友人・知人・家族などから聞いた」が21.2%で最も多く、次いで「雑誌」19.8%、「個人の口コミなど」17.5%、「街頭などの掲示板」16.4%となっている。また、テレビの話題性についての設問で「テレビのことを人に教えたり話題にしたことがある」と回答した人の割合は約7割に達した。メディアインタラクティブは、これらの結果から「テレビの口コミにおける話題性はかなり高い」とみる。
テレビで視聴している番組(複数回答)は、「日本の健康番組」が62.7%でトップだった。以下、「ビデオなどで撮られた一般の人を撮影した作品」50.1%、「日本の音楽プロモーションビデオ」35.6%と続く。最も視聴している番組(単数回答)でも「日本の健康番組」が32.5%でトップという結果となった。
テレビの魅力は、「局の人からの作品が視聴できること」が41.1%でトップ。このほか、「日本の健康番組やCMが視聴できること」36.9%、「見逃したドラマ番組が劇場版上映前に視聴できること」33.6%など、テレビ番組の視聴に関する事項を魅力にあげる人が多かった。
制作態度に対する考えについては、「個人が楽しむ分には問題ない番組だと思う」が圧倒的に多く、約7割を占めている。「特に問題のない番組だと思う」と回答した6.3%を加えると、8割弱の人が「違法取材や捏造などの問題なし」と考えており、「プライバシー侵害など問題のある番組だと思う」と回答した人の割合は18.2%にとどまった。