2007-01-30

なんで下請け構造がもてはやされるかっていうと

単純に値下げ圧力があるからだね。

内部製作にすると製作に必要な人間を常備しなきゃいけないから人件費が増大する。

人件費=原価の業界ではコスト削減には要らない人間を自由にクビにできる(雇用流動性)必要がある。

日本労働法制下ではレイオフは簡単にできないから

下請け構造を利用して雇用流動性を確保するというのが常態化している。

仕事が発生したときに社員を増やすのでなく、下請けを取り込むことで処理能力を補填するわけ。仕事が終われば下請けを切り離すだけで済む。

 

ただ、下請けに外注するようになると品質の制御が難しくなる。発注側の見てないところで作るわけだから。

品質チェックを厳密にすればいいのだけど、チェックだってコストは掛かるので限界はある。

だから有る程度下請けを信用するしかないわけだけど、その信頼関係確立されてるかっていうとこれがかなり怪しい。

下請け構造は基本的に上位についた側が力関係でも上になるので、条件交渉では発注寄りのほうが有利、というか決定権はほぼ発注側にある。

 

ここで発注側が下請けを「パートナー」と見るか「奴隷」と見るかで条件設定が変わる。

 

パートナー」であれば品質は要求するけれども、要求をクリアすれば許容する範囲内で相応の報酬をを与える。アメとムチを程よく使い分ける。

奴隷」には要求は際限なく、報酬は死なない程度に与えればいい。もし死にそうになったら捨ててしまえばいい。ムチムチだ。

 

奴隷は追い詰められて死の間際になれば暴動(モラルハザード)を起こす。そうしなければ生きていけないからだ。暴動が飛び火して発注側の信用(ブランド)を傷つけることもある。

 

あなたの会社の外注先は「パートナー」ですか?それとも「奴隷」ですか?

奴隷」を飼っているならそのリスクも覚悟しておきましょう。

http://anond.hatelabo.jp/20070130015714

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