2021-01-11

JFK影武者で本物は俺だから」が口癖だったJFKおじさん。

最初はそういう冗談かと思って聞いていたら本人は割とマジだったらしく、茶化していたら「俺の家にJFK鉛筆があるからそれを見せてやるよ。それで信じるよな?」と半ば強引にJFKおじさんの家に連れて行かれる事になった。

新宿御苑の裏にあるJFKおじさんの家は要塞のように外壁が高い大豪邸で、都心一等地にしてはかなり広い敷地があり、外から見るとモダン美術館のようだった。知らない人の家を勝手自分のだと主張しているのだと思いビクビクしながら家に入るとJFKおじさんの娘(?)が滅茶苦茶デカい犬を連れて出迎えてくれた。

JFKおじさんの娘に応接間に案内され10分ほど待っていると、JFKおじさんが桐箱を持って来て部屋にやって来た。

「開けてみな?」と言われ開けて見ると、中には何も入ってなかった。曰く、本物のJFK鉛筆スミソニアン博物館に貸し出してるからここには無いらしい。「スミソニアンとは高校からの付き合いだから断れなくてね〜」と笑っていたが、決して目を合わせようとしなかった。

それからケーキ紅茶を頂いて、JFKおじさんの家を出る頃には夕方になっていた。

東京駅まではJFKおじさんが運転するシーマで送って貰った。

JFKおじさんと会ったのはその日が最後で、それ以来一度も見かけていない。

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