2010-12-12

http://anond.hatelabo.jp/20101212184306

中国行って「男は仕事、女は家庭」なんて言ったら大爆笑されるよ。

専業主婦」という言葉が向こうじゃ日本の象徴だからね。まったくもって向こうじゃあり得ない。

それと全体の傾向と個々人の分類は別よ。

男は背が高い、女は背が低い。そりゃそうだ。統計取ればね。

でも君より背が高い女なんて腐るほどいるだろうに。

ただある種の効率の問題として、例えば男用の服を大きめに作っておいて、女用の服を小さめに作っておいて、それを大量生産すれば多くの男にフィットし、多くの女にもフィットするというのはある。その影で小さい男にはぶかぶかで、大きい女にはキツキツになる。

「個々人にフィットするものを作ろうとするとコストがかかりすぎるので各1種類しか作りたくない」という場合には有効な分類だ。

しかしこのときの平均から離れている人たちというのはけっこういるんだ。身長をサンプルに取れば、男女の平均の差というのはそんなに違いはない。そして上限と下限のばらつきはかなり広い。

さらに性別フィルターだけでなく人種民族フィルターを追加すると状況がだいぶ変わってくる。日本人男よりもオランダ人女の方が平均身長が遥かに高いのだ。サンプリング次第で結果が変わってしまうのが性別フィルターの弱み。つまりそれは男女差というものが、あるにはあるもののそれほどすごくかけ離れているわけではないことを現している。

地球の男の平均身長が3メートルで、女が2センチくらいでしかもそれぞれ平均からのばらつきが少ないということであれば、日本人の男が2メートル70センチ平均、オランダ人の女が3センチだとして、人種民族フィルターをかけても性別フィルターが有効なままになる。ところがそんな風にはなってない。それほど平均値が近く、またばらつきが大きいのだ。

からこういうのは学歴フィルターたいなもんで、いいところのほうがいい人材率がある程度高く、そうでないところはい人材率が低いとすれば、個々人のばらつきにはこの際目をつぶって、採用時のコストがかからないやり方で選別するためにこのフィルター採用しよう、という。コスト的には間違いじゃない。ただそれをそのフィルターで分けられた各グループの構成員全員に当てはまる特徴だと思うと大間違い。

つまり、個々で見た方が(「個々で見る」というのはかけるフィルターの数を増やし、フィルター一つ一つの得点失点の割合を減らして総合点で見るという行為)おおざっぱに見る(フィルターの数を減らす)よりも不経済であるという場合には増田の言っていることが正しいというだけなので、そういうケースが世の中にはけっこうあるにしろ、結局は「ケースバイケース」としか言えないのであった。

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