2010-10-07

今年も寂しさがやってきた

寂しいという感覚寒いという体感に似てる。

そのせいか、寒さを感じると

「きたか、寂しさ!」

と身構えてしまう。

初めて寂しいという感覚を知ったのは25歳のとき。

もともとお喋りではあるし、話し相手がいないのは退屈ではあるが、寂しい、という感覚はわかってなかった。

よく知らないまま、なんとなく退屈という感覚を「寂しい」と表現していた。

ある日、寂しさが訪れた。

押しつぶされそうな孤独感。

この地球がこんなに広くて、この宇宙がこんなに広くて、それに比べたら自分存在なんて塵のようなもの。

何億年も続く地球歴史のなかで自分が生きている時間なんてほんの一瞬。

こんなちっぽけで、はかない存在で、誰とも交わらずに、誰にも気付かれずに一瞬で消え去る。

そんな現実が、空が落ちるような感覚としてやってきた。

吸い込まれるような感覚と押しつぶされる感覚が同時にやってきて、そして寒気がして鳥肌が立つ。

酷いときは、立ち上がることが出来なかった。

そんなこんなで、寒さを感じると寂しさを思い出す。

それから毎年のように年に数回寂しくなる。

秋はたいてい一回は寂しさがやってくる。

今年もようこそいらっしゃい、寂しさ君

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