2010-09-04

他人の成功に嫉妬する人・ヘコむ人

この文章が対象としている人

同僚や同期が難しい仕事をこなしているのに、自分はうまく仕事をこなせない。その為、うまく仕事をやっている同僚・同期に嫉妬したり、もしくは自分の不甲斐なさにヘコでいる人。

なぜ嫉妬するのか?なぜヘコむのか?

仕事で大きな成果を残したい、難しい仕事を完遂してみたい」という“自分理想”が、自分ではなく他人が達成しているため。なぜ思い描いた“理想”を自分ではなく他人が達成しているのか、ということに悔しさを覚える。そのためアイデンティティ・クライシスに陥る。その代償行為が外部に向かえば他人を嫉妬することとなり、自分に向かえば自分自身を精神的に責め立てることとなる。

対処方法

他人の成功に対して、いちいち嫉妬したりヘコんだりすることは良くない、という前提でその対処方法を考える。

自分理想”は本当に“自分理想”なのか?

幼少のころ、親が何気なく言った一言勉強はできたほうがいいよ」「そんなことも知らないの?」とか、学生時代に友達が何気なくいった一言「やっぱり、レベルの高い会社に入社してバリバリ働いて成果を出すのがいいよな」とかが、知らず知らずのうちに積み重なって“自分理想”になっていないのかを確認してみよう。“自分理想”だと思っていたことが、実は他人の価値観節操無く取り込んできた結果で出来上がった可能性は十分にある。本当に自分自身がそれを“理想”だと本心から思っているのいるのかを、もう一度確認しよう。

それでも“自分理想”は“自分理想”であった場合

それでもやはり自分自身が描いた“理想”に苦しめられている人へ。他人を嫉妬してまで達成したい程の“理想”なのか?自分精神的に傷つけて追い込んでまで獲得すべき“理想”なのか?その“理想”はそれほど価値のある“理想”なのか?

「当たり前じゃないか!“理想”なんだから価値があるにきまってる」と即答した人に言いたい。“理想”といえど、成熟した理想と未熟な理想があるはず。自分が思い描いている“理想”は自分がまだ未熟なときに立てた“理想”ではないのか?成長した今ならまた別の“理想”を思い描く可能性はないのか?未熟な自分が未熟な見識と思考で気軽に立てたはずの“理想”をいつの間にか絶対視してしまい、それに必要以上にとらわれているのではないか?

他人の成功に嫉妬する人・ヘコむ人へ

もう一度自分が考えている“理想”を見直そう。アップデートしよう。人生の中で一番成熟している今現在自分こそ、最も信頼できる人間だからだ。その現在自分が本当に大切だと思える“理想”こそ達成されるべき理想ではないのか?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん