2010-04-09

リストラなう!その10 『電子書籍の衝撃』の衝撃

http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100408/1270743572

こうした記事を見るたびに思うんだが、紙では無くなることでのデメリットへの記述無しで、大体手放しなんだよな。

iPhone関連の記事も似たような傾向にある。

紙と電子、一回通しで読むという行為において、特段の差が出るとは思えない。

むしろ、辞書機能との連動などが想定できる電子書籍の方が有利だろう。

ページへのメモ書きなどをネット上で共有したり、感想掲示板のように閲覧可能にするなどして、違ったコミュニティを生めるかもしれない。

あと、検索機能なんかをあげる人もいる。

見たい情報をすぐに探せるというのだ。


けれどね、検索機能は自分が何を見たいのか知っていて、かつ一意に識別可能な情報も保持していないと使えない。

google」が使いづらいと感じる人が多く分布するのは、検索キーワードを絞り込めない人なのだよね。

紙でよくやる、ざっと流しながら探す、と言う行為がどれだけやりづらいか、あまり触れる人はいない。

iPod」だって、忘れてしまった曲を「なんとなく状況から検索」するのには向かない。

絞込みから外れた曲は、視界から消えてしまうからだ。

フォルダ勝手に分類されてしまうし、「iTunes」上では階層的な管理も難しい。

あれは簡単な事を簡単にやるだけのものなのだ。


仮に紙書籍が売れない理由と、iPodが選ばれた理由が似たようなものであるなら、結局のところ書籍は死ぬように思う。

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