2009-01-19

久しぶりに映画を見てきた。

デパートの上の階にあるシネコン映画を見て来た。劇場映画を見たのは大方2年ぶりぐらいだと思う。

そもそも映画テレビ放送でも見ることも少ない。テレビでたまに放送されてる「コマンドー」とか見てもなんとも思わないクチなので。

見た映画は「K-20」。邦画だし、映像の表現、題材がいいな、とか直観で思ったからだ。

今回劇場映画を見たのは「気晴らし」を強く奨められたからで、自分では映画なんか見て何にも解決にならないだろ、と

「どうだった?」と聞かれて「面白かったよ」と笑いつつ、内心では「    つ        ま       ん        ね   」と吐き捨てるのが目的だった。

正直言って、悔しいけど面白かった。

映像も綺麗だったし、盛り上げ方や山場、落とし所もテンポが良く充実してて、退屈しなかった。映画はよく詳しくないが、娯楽作品としては一級品だろうと思った。

昔に「リベリオン」とか「マッハ!」を見たときはアクションは良かったけど中盤のストーリーパートがあまりに面白くなくて退屈すぎたので減点。

ワイヤーアクションを見たときに10秒と立たず真っ先にトップシークレットもといヒットラーの復活もとい海腹川背が思い浮かんでしまった。

金城武棒読みだったとかそういうのはむしろ役柄に合ってて良かったと思う。

惜しい所と言えばスチームパンクな街並みが遠景でしか映ってなかったこと(近景だとどうしても「違う」風に映る)だが、些細な突っ込みだろう。

余談だが、自分はずっと「怪人二十一面相」だと思っていた。あれはグリコの毒入りチョコだっけ。つかこっちのほうが語呂がいい。

「あー面白かった」と思った所で、ついふと我に返ってしまう。

それで完結して、次はどうするの?この面白いという感情は、何かに生きてくるの?

やりたいことをやるだけで生きていけるのが理想だけど、そんな贅沢な人は滅多におらず、できることをやることで生きている。自分もこれから、その大多数に漏れず、特別な例外になることは無いだろう。

じゃあ「やりたいことをやる」ことをせずに人間は生きていける?「やりたくないけどできる」だけで人は生きていける?自分にはそれすら無い気がするが。

現に派遣村連中は、聞く限りでは「やりたくないことはやらないけど、やりたいことはやる」と恥も知らずに煙草を吹かしたりパチンコに興じたりしてるじゃないか。あれで満足だからな。

映画を見たところで自分がやれないできない存在なことは変わらない。映画なんて見たって、自分が(満足に持ちつつ)まともに動かせない五体や頭脳に何の救いを与えるわけでもない。

この映画を見る楽しみが何度味わえたことで、それは自分の生きる目標にはならないぞ。その場限りの、安っぽい感情だから。何の解決にもならない。

いつものように思考が飛躍してしまい、結局気晴らしなどできず、また振り出しに戻ってしまった気がする。

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