労働者が5人います。
会社は3人分の給料しか払えません。(それ以上払うと赤字になって倒産)
あなたが経営者ならどうしますか?
A案 2人には通常の給料を払い、残りの3人には1/3ずつ払う。(正社員2人派遣社員3人)
B案 全員に、通常の3/5ずつ払う。(正社員の減給や解雇を容易にできるよう法改正)
C案 2人を解雇し、失業者2人分の社会保障費を残った3人から税金として徴収。(国内工場閉鎖等)
なぜ、全員に通常の給料を払えないのかというと、競合他社(外国の企業含む)がこれ以上に人件費を削減した価格の商品で攻めてくるからです。
なぜ、以前は全員に払えたのに、今は払えないのかというと、経済がグローバル化して、国家間の経済格差が急速に縮まっているからです。
世界の平均より豊かな国の労働者は、どんどん貧しくなっています。
世界の平均より貧しい国の労働者は、どんどん豊かになっています。
日本は平均より豊かな国なので、日本の労働者はどんどん貧しくなっています。
だから以前は5人分払えた給料が、3人分しか払えなくなりました。
さて、あなたが経営者だった場合に選ぶのは、A案ではないですか?
可能な選択肢の中では一番よさそうですからね。
これで、派遣社員が必要な理由が分かったのではないでしょうか。
派遣が禁止になれば、C案かD案から選ぶことになるのでしょう。
なぜB案ではダメなのか?
B案 全員に、通常の3/5ずつ払う。(正社員の減給や解雇を容易にできるよう法改正) というような、貧しくてもいいから身の丈に合わせた日本を
急にそんな状態になるという前提が間違っている。 ふつうの経営者なら、そうなる前に手を打つはず。 アウトソースとか、コスト削減とか、新製品開発とか。 それもしないで手をこまね...