2008-09-19

イキガミ生活維持省

まず、主人公の立場がほぼ同じで、死を宣告する役目の役人

上司である課長に死亡予定者が書かれたカードを渡される所まで、同じ。

一定の確率理不尽な死を与えられるという、最も根幹にあたる設定も同じ。

確かに似過ぎている。

重要な相違点は、イキガミには宣告から死までの間に24時間の猶予があるという事で、イキガミではそれこそがドラマの基本になっている。

だから、ドラマの仕立て方は全く異なる。

生活維持省はあっという間に終わってしまい、イキガミではドロドロしたドラマが繰り広げられる。

主人公の心情もそれに応じて決定的に異なる。イキガミ主人公の作中における役割も、これからさらに変わってくるのではないだろうか。

生活維持省主人公と同じ道を辿る事は、無い筈。これは完全に別のドラマだ。

ただ、設定に一点、気になる部分がある。

間引きの「目的」だ。

生活維持省における目的は、タイトル(役所名)でも明らかで、人工を抑制して健全な生活を維持する事。それ自体は古来からある発想であり、ストレートで分かりやすい。

イキガミは、死への危機感によって生命価値認識させるという物で、自分には正直ピンと来ない。そんなまだるっこしい事の為に1000分の1の死、というのでは余りに理不尽に思える。本当にそれで「国家繁栄維持」が出来るのか?

敢えてストレートでない、捻った設定を作る理由。自分には、その理由は一つしか思い当たらない。

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