2008-08-04

近所の吉野家

近所の吉野家メガネ委員長がいる。

いや、メガネ委員長といってももちろん吉野家の店員だし、外見の年齢からみて学生のセンは無い。

でもどう見てもメガネ委員長だ。

カリッとはっきりとした存在感のメガネ

後ろで一つにくくった黒髪。

びしっととおった背筋。

私はあのような存在につけるあだ名として「メガネ委員長」以外の適切な言葉を知らない。

委員長時間帯の責任者だ。

「元ニートです。今週から社会復帰始めました」みたいな挙動の怪しい冷や汗デブを叱咤激励してきっちり働かせる。

「ニホンデドニカシテイキテイキタイネ」というようなフィリピン人の子に仕事日本の常識を根気強く言って聞かせる。

「まじだるいっス」と顔に出ている茶髪の目先を変えて効率を上げる。

委員長が命じた仕事を他の店員が正しくこなしたとき、委員長笑顔をこぼす。

平凡な顔が、そのときだけとびきりのご褒美に変わる。

私は今日吉野家に通う。

その瞬間が見たいから。

  • 仕事終わり狙って通用口前で声掛けしそう。セクハラやぞ。

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