2008-03-20

恋人との縁が切れるまでをささくれ立ちながら記録するよ 11日目

 長期戦、かつ、やはりタイトル通りになる気配がするので。これからは詳細を記すかわりに、(あのひとへの)特定を避けるため、前日までの増田は気分で消していきます。むろん勢いでやっている。やらないと保てない均衡がある。反省は後でする。

 内容に聞き覚えがあったあなたは、おそらくあのひとの近しいお知り合いなのでしょう。わたしがあなたに直接お会いしているかどうかは分かりません。でも、もしあのひとが無理をしているときには、どうか支えてあげてください。言っても聞かずに無理をするひとなのです。

 わたしたちは遠く離れて暮らしています。

 「縁切れ」の発端は、インスタントメッセンジャーでしたはずの会話を「覚えてない」と言い張りつづけ怖がらせたこと。わたしとしては、ほんのいたずらのつもりでした。

 だれも幸せにならない嘘をつく人だと思えなく、とてもショックだった。(怖がりだって知っていたはずなのに)

 メッセンジャーチャット電話をしていても、わたしとしゃべっていると信じられなくなった。

 あるいは、架空の何かと話しているような気分にしかなれくなった。

 好きかどうかもわからなくなった。

 すくなくても、早く会いたい、会えると思っただけでとてもそわそわする、といった衝動は、その瞬間に一切消えてしまった。

 しばらくして教えてもらった、その時の心境です。

 ほんとうは、その時すぐにでもあのひとのもとに行くべきだったのでしょうか。翌週、記念日のひとつである一日にあのひとのもとを訪れたときには、もうちょっとやそっとでは取り返せない間ができていました。

 それでも、わたしたちはなお、つきあっています。妄想ではなく。わたしからこの件でこれまでのすべてを駄目にしてしまうのはあまりに悲しすぎるから、できることはすべてやってきたつもりです。たとえあのひとからのメールに、どうしようもなく冷えた句読点を見たとしても。どんなに距離を置こうとされたとしても。

 そうしていま、あのひとの態度は、微妙ながら回復してきているように思えます。一度だけ、あのときからずっと避けてきた「好き」を、メールで聴くこともできました。

 それでも。

 ぜんぶ夢みたいにしか思えないんだってさ。それなりに予定を割いて行った記念日も、映画みたいなものなんだってさ。無駄に長いエンドロールライトが点灯し、太陽の下に出るように。帰ってしまえば会ったのかどうかもわからないし、会えないでいるうち不在に慣れてくだろうって。

 チャットも架空の世界みたいだって。そうか、昔ならともかく、きのう、好きだって一杯言ってくれるひとがいるのは幸せかもしれないって言ったのも、眠る前の心地よい言葉をねだったのも、ぜんぶバーチャルだったのか。あのひとが怒ってるのも、笑ってるのも、愚痴ってるのも、ぜんぶ人工無能みたいな交換可能物か。

 なにより、一時だけの気分で「好き」とか「幸せ」って、口にできるんだな。冷や水ぶっかけられたわ。

 それで、気づいたんです。わたしがあのひとを怖がらせたとき、あのひともこんな醒めた気持ちになったんだろうな、と。

 先を考えられない遠距離恋愛って、中長期的にはそもそも成立しないですよね。

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