The G -戦いの記録-
・・・沖縄在住。
6月。まれにGが姿を現すようになった。
部屋を自在に動き回る奴等に対し、箒で応戦した。
しかし、それは武器と呼べる代物ではなかった。
あまりに大きすぎ、そして毛先は威力を削いだ。
7月。Gの出現頻度が上がる。ここはもう奴等の領域だ。
相変わらず、箒による成果は芳しくない。
友人から物理攻撃以外の攻撃を教えてもらう。
熱湯は有効だそうだ。食器用洗剤は必殺の化学兵器だという。
しかし、奴等は都合よくシンクの中には居なかった。
熱湯や洗剤の使用は、良い条件が必須なのだ。
7月下旬。ついに、箒が折れてしまった。
新聞は取っていない。抗うすべが無くなった。
そして悪いことは続いた。
Gの幼虫が現れたのだ。すなわち、奴等は繁殖している!
8月。総決戦の時。
相当数の糞を処理した。黒光りする卵も二つ発見した。
暫らくは収納扉を開け放ち、光を入れる。
しかし、奴等の姿は見当たらなかった。
次に、新兵器の導入を決定した。100均のハエ叩きだ。
軽くて、よくしなり、また大きさも扱いやすい。
唯一の不安は、攻撃力だ。これは実践で検証するしかない。
翌日、背後に高速移動体の気配を感じた。
新兵器を手に取り振り返ると、果たして壁にGが居た。
素早く、落下予想地点付近を確認する。良かった。大事なものは無い。
奴等は尻に風を感じる器官があり、後ろからの攻撃は避けられると言う。
大丈夫。今の位置なら、ヤツのやや前方から攻撃できる。
あとは、何撃目で仕留められるかだ。
初太刀の後は、素早く二撃目を打たなければならない。
そして、ハエ叩きの柄の長さ、目標までの距離を再度確認する。
意を決した。刹那、ハエ叩きの青い閃光が壁を撃った。
確かにクリーンヒットだ!
二撃目のため、すぐにハエ叩きをホームポジションに戻す。
が、そこに見えたものは、壁に張り付いたGであった。
足は千切れ、体は潰れている。
触覚は辛うじて動いているものの、瀕死であった。勝ったのだ。
ハエ叩きは、しかし予想以上の働きをしてくれた。
ハエの死骸の除去のため、先端が櫛のようになっているのだが、
これはGにも有効だったのだ。
以上が私の戦記である。後世のため、ここに記す。
そうPCに向かって打ち込んでいると、
ふと、首筋に乱れた気流が触れた。
振り返ると、やはりである。飛んでいる。
着地した瞬間を狙って、再び青い閃光を放つ。
ヤツは走り出したが、再びクリーンヒット。
あ、思い出した。この感覚。
素早く動く小さな球を、ラケットで打ち返す感覚。
卓球部に所属し、動体視力を磨き正確に打ち抜く技術を得たことが、生かされた。
しかしだ。どうして6匹も出てくる。シンク下の掃除がまずかったのか。
戦いは、現在も続いている。
沖縄のGは20cmあるって本当ですか?
いいえ、それは間違いです
洗い物をしているときにGが登場したので、中華用のお玉ですりつぶした。まだお玉は現役である。 ということを今思い出した。
http://anond.hatelabo.jp/20070818015343 目に見えるGは敵ではない。下記を順に実行するんだ。 ・住宅破壊 掃除しろ。お前の部屋ではなく、お前のいる建物全てだ。放置してるゴミがあるんだろ...