2007-08-18

The G -戦いの記録-

The G -戦いの記録-

当方、20代男。築10年のアパート一人暮らし

・・・沖縄在住。

6月。まれにGが姿を現すようになった。

部屋を自在に動き回る奴等に対し、箒で応戦した。

しかし、それは武器と呼べる代物ではなかった。

あまりに大きすぎ、そして毛先は威力を削いだ。

7月。Gの出現頻度が上がる。ここはもう奴等の領域だ。

相変わらず、箒による成果は芳しくない。

友人から物理攻撃以外の攻撃を教えてもらう。

熱湯は有効だそうだ。食器用洗剤は必殺の化学兵器だという。

しかし、奴等は都合よくシンクの中には居なかった。

熱湯や洗剤の使用は、良い条件が必須なのだ。

7月下旬。ついに、箒が折れてしまった。

新聞は取っていない。抗うすべが無くなった。

そして悪いことは続いた。

Gの幼虫が現れたのだ。すなわち、奴等は繁殖している!

8月。総決戦の時。

奴等の本陣と思われる、シンク下の収納を掃除する。

相当数の糞を処理した。黒光りする卵も二つ発見した。

暫らくは収納扉を開け放ち、光を入れる。

しかし、奴等の姿は見当たらなかった。

次に、新兵器の導入を決定した。100均のハエ叩きだ。

軽くて、よくしなり、また大きさも扱いやすい。

唯一の不安は、攻撃力だ。これは実践で検証するしかない。

翌日、背後に高速移動体の気配を感じた。

新兵器を手に取り振り返ると、果たして壁にGが居た。

素早く、落下予想地点付近を確認する。良かった。大事なものは無い。

奴等は尻に風を感じる器官があり、後ろからの攻撃は避けられると言う。

大丈夫。今の位置なら、ヤツのやや前方から攻撃できる。

あとは、何撃目で仕留められるかだ。

初太刀の後は、素早く二撃目を打たなければならない。

そして、ハエ叩きの柄の長さ、目標までの距離を再度確認する。

意を決した。刹那、ハエ叩きの青い閃光が壁を撃った。

確かにクリーンヒットだ!

二撃目のため、すぐにハエ叩きをホームポジションに戻す。

が、そこに見えたものは、壁に張り付いたGであった。

足は千切れ、体は潰れている。

触覚は辛うじて動いているものの、瀕死であった。勝ったのだ。

ハエ叩きは、しかし予想以上の働きをしてくれた。

ハエの死骸の除去のため、先端が櫛のようになっているのだが、

これはGにも有効だったのだ。

以上が私の戦記である。後世のため、ここに記す。

うPCに向かって打ち込んでいると、

ふと、首筋に乱れた気流が触れた。

振り返ると、やはりである。飛んでいる。

着地した瞬間を狙って、再び青い閃光を放つ。

ヤツは走り出したが、再びクリーンヒット

あ、思い出した。この感覚。

素早く動く小さな球を、ラケットで打ち返す感覚。

懐かしい。中学高校での部活であった。

卓球部に所属し、動体視力を磨き正確に打ち抜く技術を得たことが、生かされた。


しかしだ。どうして6匹も出てくる。シンク下の掃除がまずかったのか。

戦いは、現在も続いている。

  • 沖縄のGは20cmあるって本当ですか?

  • 洗い物をしているときにGが登場したので、中華用のお玉ですりつぶした。まだお玉は現役である。 ということを今思い出した。

  • http://anond.hatelabo.jp/20070818015343 目に見えるGは敵ではない。下記を順に実行するんだ。 ・住宅破壊  掃除しろ。お前の部屋ではなく、お前のいる建物全てだ。放置してるゴミがあるんだろ...

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