はてなキーワード: マーガリンとは
友人と暮らし始めて三回目の夏がやってくる。付き合いも九年目に入って、思ってたよりも二人暮らしは上手くいっている。それでも気になることは気になる。喧嘩するほどでもない。ちょっと気になるところ。そういうのを意識する度に、ああ暮らしてきた環境って全く違うものだなあと思う。
例えばコップの使い方。まとめて洗えばいいじゃん派VS使うたびに洗おうよ(というか次々に新しいの出さずになるたけ一個で済まそうぜ)派とか、ガラスのコップはできるだけ使いたくない派VS使いたいもの使えばいいじゃん派。
あるいは、洗濯物の干し方と畳み方。ハンガーの外し方。掃除の頻度と許容値。分別のこだわり。照明の色。エアコンか扇風機か。オムライスをトマトソースで作るか、ケチャップで作るか。鳥は胸肉か腿肉か。バターかマーガリンか。牛乳か低脂肪乳か。卵焼きは醤油か砂糖か。白味噌か合わせ味噌か。
……食べ物の嗜好の違い、というのは結構大きい。結婚って意外にここで躓くんじゃなかろうか。
とりあえず低脂肪乳の代わりに腿肉を、バターとマーガリンは両方買って、エアコンは私が贅沢に慣れ、洗濯物の畳み方は教育された。こうやって結婚もうまくいくんだろう。この生活が心地よすぎて、結婚できるかが心配だけども。
記事を書いた次の日くらいに市販のナポリタンソースを買ってきて、マーガリンで炒めた焼きそばに絡めて食べてみた。
…ケチャップで作ったナポリタンとはやっぱりベクトルが違う感じだ。しかもいい意味で。ナポリタンソースのナポリタンは「甘いトマトソース」というか「ケチャップナポリタンとミートソースの中間」というかそんな感じだ。ナポリタンのハズなのに、ナポリタンソースで作るとちょっとごちそう感が漂う。
ケチャップナポリタンは素朴でドライな感じだが、ナポリタンソースナポリタンはジューシーだ。「汁気のあるナポリタン」ってあんまり喰ったことがなかったけど、これはアリだ。
そんで思ったんだが、ご飯をナポリタンソースで炒めたらちょっとヨサゲなチキンライスになりそうな予感がする。過去何度か発作的に「ミートソースをご飯にかけたい」衝動に駆られて、かつそれを食べるたびに「なんか違う」感に襲われたんだけど、これは意外と逝けるのではないだろうか。
ミートソースご飯で思い出したけど、前「ミートソースにカレー粉をまぜるとキーマカレー風になる」と吹き込まれて実際やってみたら、カレーっぽい香りになるまで思いの他大量にカレー粉を投入することになってしまい、出来上がったモノが劇辛になってしまったという悲しい思い出が。
こうやって振り返ってみるとミートソースにはあまりいい思い出がないような気が…