はてなキーワード: きゅんとは
これを読んでて、昔のことを思い出して書きたくなった。
誰も知らないようなマイナーなIDだから、日記に書いてもいいんだけど
自分自身からは切り離しておきたいような体験だったから増田を借りる。
ましてや、mixiなんかには書けないし…
初めて降りた駅は以外に人が多くて、元増田みたいに緊張で吐きそうだった。
普段と変わらない格好で不慣れな俺にもすぐに見つけられて少しホッとした。
駅からは彼女の車に乗って移動する。
「なんかこうしてると、もう夫婦になったみたい」とか
無邪気に言うから、俺は胸がきゅんと痛くなった。
どうしよう、手汗が止まらない。
広い玄関の、昔ながらの日本家屋。仏間に、荷物を置かせてもらって
高校生の妹さんを交えて三人でしゃべってた。
やべ、妹さんも彼女同様すごくいい子。
夕方、6時前に彼女のご両親も帰ってきた。
夕食を終えて、みんなでテレビみて談笑して
こういうの、うちは両親が離婚してからないなってぼんやり思った。
はっきり言って、何しゃべったらいいか全然わからない。
俺、せめて引きつらずにうまく笑えてるのかな。
夜、彼女は妹さんの部屋に行き一人になって
俺は彼女の部屋にに敷いてもらった布団に横になったら
なんか涙が止まらなくなって声を抑えて泣いた。
俺、なんで来ちゃったんだろう…
何であのときはっきり別れを切りださなかったんだろう……
卒業式はほんの2週間前なのに。
式の前に部屋を引き払っていた彼女は
当日「友達のうちに泊まる」といって俺のとったホテルの部屋にいた。
抱き合って、睦みあって、ほとんど二人同時だった。
「ねぇ……、」
「奨学金も返さなきゃいけないし、
妹も学生だから3年ぐらい待ってもらってもいいかな」
「○○のそういうとこ好き」
……やめてよ、そんなんじゃないんだよ。
「…?○○、泣いてる?」
……ごめん、悔しいけどうれしい。もう俺、訳わかんないよ。
あの時とおんなじぐらい苦い涙だよ。
俺たちが最初に喧嘩したときも、俺泣いたんだよな。
もうきっかけは忘れちゃったんだけど
あるとき、在日コリアンの話になった。
彼女があんまり差別的なこと言うから腹が立ってきて何か言い返した。
そしたら
「私、朝鮮人とかエタ非人とか嫌なの。絶対付き合わない。」
「そんな人と近所づきあいはできても結婚できない。親に申し訳ないもの。」
マジで今もこれ思い出して涙出てきた。
俺の母さんの実家が部落に当たるって聞いたのは俺が高校生のころで
俺は、父親を史上最低な男だと思ってるけど、
俺、彼女に何かわめいて、その場から逃げて、泣いた。
俺自身だけじゃなくて足元から全部否定された気分。
結局むこうから謝ってきてその場は収めたけど、すげー気持ち悪い。
で、卒業したらこいつとは終わりにしようってずっと思ってきた。
で、それもまもれんかった。俺、最低。
なんで軽い親挨拶までしてるんだろ、俺。そんなこと考えてたら全然眠れなかった。
別れて、しばらく連絡はしなかったけど、一度あっちから電話があって
お互いもう26歳だもんな。そら考えるよな。
俺は、うやむやな終わり方をしてしまって
あのままいってたら、戸籍を見られて「プフッ」ってなったかもしれない。
そんなことになったら俺死ぬわ。
でもホント、俺にとって結婚したかった女性って彼女だけなんだよ。
元増田がまだ望んでるなら、頑張ってほしいよ。
同感。
元増田のは単に怠けたかっただけだと思うよ。
大酒飲んだ次の日に、
「胸きゅん。会社に行きたくなーい。行く理由なんてないんだー。」
……馬鹿じゃないの?
僕は今週、うつ病らしきものに初めて感染した。いや、今となってはうつ病なのかはわからない。ただ、とても不思議な体験だった。
元々、僕は酒癖が非常に悪く、大抵の飲み会では途中から記憶が飛んでしまう。そして、朝起きると家の見慣れた布団で寝ているのだ。そう、その日もいつものごとく記憶が無くなるまで飲み、いつもの様に目が覚めた。ただ、いつもと違うところが一つだけあった。胸がきゅんとする。
僕のいつもの朝は会社に行くために着替える事から始まる。が、その日はそんな気にはなれない。会社に行きたくない。もちろん、朝おきれば毎日会社に行きたくなる日が続くわけではない。そんな日はいつも会社に行かない理由は無いと自分に言い聞かせるのだが、その日は違った。会社に行く理由が無いという事も同時に思いついたのだ。そして、会社に行く理由が無い事を頭に思い描いている方が心が安らいだ。
これがうつ病なのかなとなんとなく思った。自分がうつ病なんかにかかる訳が無いと思っていた僕はちょっぴりショックだった。それからの15分は凄く不思議な気分だった。この沈んだ気分はいつでも跳ね返そうと思えば跳ね返せるんだろうけども、跳ね返したくない。沈んでいながらも、落ち着いてくる。ずっとこのままでいたかった。昨日と何も変わっちゃいないのに、慌しい日常が嘘みたいに穏やかになれた。
僕はPCの電源を入れた。その日は会社に行かずにネットサーフィンをするつもりだった。そして、いつもの習慣でメーラーを起動し、現実に引き戻された。
「君が持っているファイルが必要になりましたので朝一で送ってください」
会社に行かなくてはいけない理由ができてしまった僕は素早く服を着替え、家を出た。そして、始業時間に5分遅れ、怒られた。
僕は一つだけ学んだ。うつ病はとても心地の良いものだ。だからみんな帰ってこれないのだろう。でも、案外、うつの海で溺れるのも悪いもんじゃないのかもしれない。