はてなキーワード: いいひと。とは
はてなブックマークを徘徊していて
「まえはこんな酷い人だったけど、今はちゃんとした人と出会えました」系の話をまわった。幸せそうで羨ましい。
さっぱり「いい人」に会えない自分は、なんなんだろう。
ひとりつぶやく、三十路の夏。
でも、もう恋なんかできないような気がする。28の恋愛がDVだったのは痛かった。別れるために消費したエネルギーも大変だった。男性に対する失望も大きい。
いい人がどういう人かわからない。DVにほれた自分の感性が信用できない。「この人いいひとそう」と思っても突っ込む勢いが、ない。ちょっとの「あれ?」が、行動にブレーキをかける。
恋がしたい。恋がしたい。でも、もう恋なんて怖くてできない。
手を握られただけで高揚する気持ちや、ただひっついているときの幸せ。あの甘い気持ちは、もう自分からは遠い彼岸の出来事のようだ。最初の頃や、違う人と付き合っていた頃には、確かにあったものなのに。
今は、拘束されて肌がボロボロになり、体を壊し、精神的にも不安定になっていく恐ろしい感覚のほうが強い。次第に平常の生活ができなくなっていく私に、彼は「お前ができないから、俺が怒ってやっているのだ」と怒った。怒られる恐怖から、また私がおかしくなる。おかしくなるとさらに、「お前が(以下略)」は繰り返される。このスパイラルから抜けるために、自分の持っているインフラを総動員した。失ったものは多い。友人も失った。
やっと、「平常」といえる精神状態に戻ったときには、別れてから一年以上が経ってた。
これから先、この体験を上書きできるような出会いなんてあるんだろうか。仮に出会いがあったって、私にわかるんだろうか。また違う酷い男にひかかって、同じ目にあったりしないだろうか。信じられない。
今朝、この元彼と付き合う前の彼氏が夢に出てきた。その頃の、幸せだった恋愛を少しだけ思い出した。思い出したら苦しくて苦しくて、泣きそうだった。最悪の寝覚めだった。恋愛の甘さなんて忘れていたかったのに。