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2009-10-22

産業構造について

今年就活した大学生だが、俺なりに気づいた事を書き込んで見たいと思う。

産業には3段階の構造があると思うんだ。

1.人が生きるのに必要不可欠な産業

石油、電力、ガス、食品等)

2.人が生きてくために便利な物を造ってる産業

洗濯機電話飛行機、車、PC等)

3.人がより生きるのをより楽しむための物を造ってる産業

携帯ネット、TV、ゲーム機音楽再生機、各種娯楽、映画漫画(一部の車もこのカテゴリー)等)

1が発展して、人には時間が出来た。当然だ、生きるために縄文時代なら一日中森を走り回らなければいけなかったはずだ。

2が発展して、人にはもっと時間が出来た。洗濯板で洗濯するのではなく、洗濯機ならボタン一つだし、交通機関が発展して、目的地までの時間は大幅に短縮された。PCによって事務作業も飛躍的に向上したはずだ。手書きのオーバーヘッドプロジェクター時代に比べて我々は、パワポ現在使うことが出来るし、卒業論文グラフなんてすぐに出来てしまう。

そして、1と2が発展した事で、人には時間が余ってしまった。この余った時間を潰すための産業が3である。趣味娯楽と言われるのは大体この範囲だろうし、自動車の一部はここにカテゴライズされるだろう。

この第3の産業の何が問題かというと、上の2つが人の持ち時間を増やしたのに対して、この産業は人の時間をいかに楽しく食いつぶすかという事を考えている産業なのが問題だ。詰まるところ、第3の産業は、人の余った時間はほぼ一定なのに、その少ない時間という牌を第3産業内で奪い合っている状態なのである。昔は娯楽が少なかったから、TVを見る時間や車に乗る時間が多かっただろう。しかし、新しい娯楽が台頭すればその構造は一気に崩れる。携帯ネットに没頭する時間が増えれば、TVを見る時間や車に乗って出かける時間は無くなる。全体の人間時間は有限なのだから。しかも時間を潰す方法は年々多様化しつつあり、牌の奪い合いは過酷になってきている。

自動車が売れない、TVの視聴時間が年々減っていると嘆く専門家が居るが、まずこの事を言及するべきだろう。リストラに怯える就活生は、牌の奪い合いが少ない時間を短縮する産業か、生きるために絶対に必要な産業に行けばこの呪縛から幾らかは開放されるかもしれない。

 
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