2022-10-24

「かーんち」

「かーんち、お前だったのか……。いつも栗をくれたのは―。」

 カンチは、ぐったりなったままうれしくなりました。

 兵十は、火縄銃をばったり落としました。まだ青い煙が、銃口から細く細く出ていました。

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