「先輩への扇風機ですよ」 「え……チョコじゃないの」 「だって私言ったじゃないですか」 「うん……ソーシャルディスタンスを越えるんだったよね」 「受け取るんですか受け取らな...
「ではちょっと口を開けてくれないか」 「受け取るんですか受け取らないんですか」 「受け取ろう」 「言いましたね先輩ご覚悟を……」
「(先輩への扇風機とはつまり……)」 「(暮らしそのもの……いやいやそんなことは決して)」 「お前の暮らしを支えてやるつってんだよ」 「(ガシッ……)」 「よく見るとお前……」
「何ですか先輩」 「きれいな痣がある」 「ありがとうございます」 「この痣はねかくかくしかじか」 「ちょっと他のお客様の迷惑になりますので署までご同行願えますか」 「今どきそ...
「よく見ると汚い痣がある」 「ひどい……さっきまでのムードがぶち壊しだ」 「お前も聞いていたのかサトル……」 「まぁいいじゃないですかお客さんこの世には」 「何も無いんだ何...
「あなたのゴーストバスターには愛想が尽きたのですよ」 「そんな豪華客船みたいなこと言われてもねえ」 「先輩またどこかへ行っちゃった」 「(ガシッ)」 「あっ」
「先輩に触られて分かりました」 「あなたはあなたじゃないんですね先輩」 「それを言うならあなただってあなたには見え無い……あぁ僕の負けだ」 「恋愛って勝負なんでしょうか」 ...
「カンガルーであり西濃であるその答えは」 「考える」 「考える」 「馬鹿野郎カンガルーだっつってんだろうがよっ」
「有袋類」 「優待類」 「そうだカンガルーは特別待遇を受けている」
「しかし草原でな」 「草原……いい響きですね」 「雨季と寒気しか無いその場所を果たしてカンガルーは草原と呼ぶのでしょうか」 「カンガルーは何職だ」
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