父はいびきをかく人だった。
不思議と!煩わしいとは思わなかった。
父のいびきをただ当然のものとして受け入れていた。
その後父が死んでしばらく経ってから、いびきが懐かしいものに変わっていた。
身の回りで起きるすべてのいびきが父と重なった。
自分が父を一番に思い出すのはいびきだと他人に言うにははばかられるが、そのたびに懐かしい心地よさにとらわれるのは悪くないと思っている。
Permalink | 記事への反応(0) | 00:35
ツイートシェア