「花絵ちゃんよ花絵ちゃんよ。シクラメンちゃんは元気かえ?」
花絵が玄関前の花壇で水やりをしていると、裏口からきい婆が回ってきていたのだった。
「元気ぞえ」とシクラメンに水をやりながら答えていた。
「そんでもシクラメンも、ええ具合に水かけられて紫が映えとるわ」
「メーンっ!パン、パンパン!」
「なんやどえりゃあ冴えとるやないか」
「まだまだです」
「男でもできたんか」
「いえいえ」
Permalink | 記事への反応(0) | 18:33
ツイートシェア