ぺたぺたぺたり
ぞろぞろぞろり
夜のとばりがおりるころ
百鬼夜行がやってくる
先を行くのは立烏帽子
紅白のお札を貼っていく
ぺたぺたぺたり
ぺたぺたぺたり
そのすぐ後には魑魅魍魎
お札が貼られるその瞬間
泉のように涌き出ては
我よ我よと奪い合う
ぞろぞろぞろり
ぞろぞろぞろり
なんと恐ろしき状景か
けれどわたしも遠からず
あの群れに入ってしまうのだ
なぜならついつい今しがた
烏帽子に頼んでしまったの
どうかお願いそのお札
5割引のそのお札
私の刺身に貼ってねと
ぺたぺたぺたり
ぞろぞろぞろり
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