知的障害者施設の建設反対とかの話でなんか思い出して辛くなった。
自分を含め、自分の一族はとある先天性の難病とされる持病を患っている。
幸いにも一族は症状がかなり軽くて、ほとんど「一般人と変わらない生活」を送ることが出来ている。多少生活に制限はかかってるけど、それでも自分も兄弟も「普通の人」と同じように「普通の学校」を出て一般枠で就職している。古いもの食べたり酒呑んだりタバコ吸ったりくらいのことは全く平気。
でも同じ病気の人の多くはそういう普通の生活を送れないようで、子供の頃通っていた病院で同じ病気の子供の親から羨まれたり妬まれたりしていたと親はよく言ってた。
そういう持病をもった親の団体みたいなものに加入していて、交流はしなくてもそこを通じた大学生のアンケート依頼などには協力してる。何年か前に依頼があった卒論用のアンケートのテーマが『障害者の就職』で、内容は障害者であることを前提にして就職にあたり苦労したこととか、どのように環境が整ってないか、とかなんとか。
この学生はこの団体の全会員が障害者だと思ってるのか、とかそもそもこの持病=障害者なのか、とか。
何か書いてやろうかと思ったけど、その反対のことを同じ病気を持った人が自分を見たときに思っていのかと思うとどうにも書きようがなくて、白紙のままで投函した。
自分の意識では、そして同じ病気を持った人の中では、自分は「健常者」で、「健常者(低い壁)自分(壁)障害者」だったけれど、健常者には「健常者(壁)障害者」で、低いと思っていた壁が高く、高いと思っていた壁が低かっただけのこと。