2010-12-08

最近大学院生「修士」を甘く見ていないか

  1. 新規性
  2. 独創性
  3. 有用性

がホイホイ見つかって,2~3年で評価できれば世話ない.就職活動やら長期休暇やら講義やらアルバイトやら合わせれば,フルタイム勤務よりも時間投資していないことは明らか.

この世界有識者研究プロジェクト」に着手して大学院生数人を継続的に投入し,「ジャーナル論文」という形で成果を得るのは5年サイクルだと言われている.ゼミに既にあった研究が3年目で,興味があり,乗っかることができた人は,最高に運がいい.

だからこそ,成果がでなくても,真面目に取り組んで,それなりの考察をすれば,修士号は貰える.

一方,修士という称号が示す「高度知的人材」は研究能力はなくとも育成できるのでは? という流れから,「システム開発」でも良いという大学を聞く(うちもそうだが).

そして,研究企画に苦しんだ学生が飛びつき,何の役にも立たないシステムを作ってお蔵入りさせ,就職する.

「私は何の役にも立たないコードを1年間書き続けることができます」とでも言うつもりか?

システム開発で良い?

なら,要件定義は? 設計書は? 試験計画書は? 品質保証は?

「修士」に見合う「システム開発」をして欲しいものだ.

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