趣味つながりで、友達の友達として知り合って10年ほど経つ友人がいる。
当時私は20歳、彼は17歳。趣味つながりということもあって性別を意識しない、普通のお友達として付き合ってきた。そのうちに彼が東京へ進学して会う頻度は減ったけれども、気が向いたらメールなんとなく近況報告しあったりしてお互いにこまめに連絡を取るような仲ではないものの、便りがないのが元気のしらせといった感じの細く長い感じで友達付き合い継続。お互い周りの共通の知人ともそんな感じ。
おととし、急に電話が来て、今なにしてんの?なんて気安く話してたら「キャバにいるんだ」って。ああ、酔って電話よこしたんだなーと思って話を続けてたらなんか話がかみ合わない。よくよく聞いたらキャバクラに飲みに来たんじゃなくて、働いてるんだと。黒服?似合わねーwって言ったら「ううん今ウチ、キャバ嬢なんっすよー!」だってさ。
知り合ったときに男子高校生だった友達は、キャバ嬢になってた。びっくりした。びっくりしたけど、もともと中性的な感じの男の子だったし、女の子に交じって黒一点でも気にも留めず、お互いに自然な感じだったから納得できたといえばできた。なるほどなーと思った。写メ送ってもらったら、見た感じ女にしか見えないけど確かに彼だわ!とわかる写真が届いた。あまりに女っぷり上がりすぎててびびってたじろいだ。不思議とうれしかった。
そんなこんなで衝撃ではあったけども、そっからまたしばらく特に連絡も取らずにいた。んで最近、長らく放置してたmixiにログインしてみたら、マイミクのマイミクでその子を発見。なんとなくその子のマイミクたどったりしてだらだらネットサーフしてたら、いま彼は風俗の仕事をしてることが発覚。つーか逆算したらキャバ嬢だって言ってた頃には既に風俗の仕事を始めてたぽい。衝撃だった。検索してみたら、下着よりも薄着の写真とか出てくるし、ますます衝撃。なんか複雑。でもそんなことを本人に言えないまま、とりあえずかわいらしい写メ万歳の、彼の仕事用の日記を巡回するのが日課になってた。
そしたら先週、久々にまた電話がかかってきて、話の流れで仕事の話題になったら、転職して、いま実は風俗の仕事をしてるんだと言う。しかし、うん知ってたよ!とは言えず。なんか複雑。
スナックで働いてると言ってたけど実は風俗嬢なの☆って友達もいるんだけど(この子は女性)その話を聞いたとき以上にびっくりしたんだ。まあ知り合ったときと性別が違うことと、ニューハーフ風俗という職業の存在さえも三十路になるまで知らなかったから、そのせいも多分にあると思うんだけど。
言葉で言い表せない微妙な気持ちにはなってるけど、彼というか彼女のことはいまだに友達だと思ってる。むしろ、それなのに微妙な気持ちになってることが、なんとなく申し訳なく感じる。なんだろこの気持ち。罪悪感?