人間はとんでもない欲のかたまりだ。しかし、素晴しい欲のかたまりだ。
効率化が限界まで達し、さらにその限界を突破するとき、世界から有限という言葉がなくなる。
有限なものとは何だろう。
1、エネルギー
2、食べ物
まず有限から解放しなければならないものはこの二つだな。今のところこれ以外思いつかないからこれでいいや。
1のエネルギーは、効率を良くすれば限りなく無限になる可能性を持っている。太陽光エネルギーは人類には無限といえるほどのものだから、あとはそれをどこまで利用出来るか。
2の食べ物は難題だ。食べ物は概ね現実の環境に制限される。人類は技術革新や知識が増えたことでかなりの人数を養えるだけの食べ物を作れるようになったが、ほぼ無限とも言えるほど食べ物を作り限りなくタダに近い値段で提供するにはどうすればいいか。
まず既存の技術の効率化。ただし、動物は生き物だ。生き物を飼育するのに効率を重視しすぎれば悲惨なことになるのは大規模農場の生育環境を見れば分かる。あんな状況で飼育された食べ物はおいしくないだろう。
動物は自然物でしかも扱いが大変だ。ということは、タダで提供出来るようにするためには人類が自ら作らなければならないだろう。
しかしクローンではあまり状況は変わらない。それどころか、予期しない問題が起きる可能性があるので、普通に動物を繁殖させるよりも非効率化もしれない。
そのように考えていくと、やはり肉そのものだけを作るのがもっとも効率が良いのではないだろうか。
動物の肉だけを複製出来れば、ある意味では動物を殺していることにもならないし、肉が安く手に入る。かなり有望だ。
ただし、肉をどうやって作るのかが問題だ。ナノテクノロジーによって可能になるだろうか。分からないが、いずれ地球環境を破壊するような大規模な牧畜などは禁止されるだろうし、人々の欲望を満たすためには肉そのものだけをコピーする技術が必ず必要になるだろう。何かを生み出すにはエネルギーが必要だが、そのエネルギーが無限に手に入る可能性も示唆されている(太陽光エネルギーその他)。