2010-08-19

スーパーカブにおけるパラダイムシフトについて

新着はてぶに載ってた記事↓

http://burusoku-vip.com/archives/1335818.html

を読んで思った事をちょっと書いてみる。

  

若い奴がスーパーカブ(以下、カブ)に普通に乗るようになったのは、

正確には覚えてないけど、今から15年ぐらい前からだったと思う。

オッサンなら誰でも覚えていると思うけど、

それ以前はバイト以外でカブ乗ってる若者なんか本当にいなかった。

例外的に、免許取りたてでバイク買えない奴が、どうしてもバイクに乗りたくて、

とりあえず家にあるカブを近所で乗りまわすぐらいだった。

  

当時、若い奴がカブ乗ってるのを見たら…今の奴にもわかるように言うと…どんな感じかな。

例えば中学生男子が、前後子供載せるイスが着いたママチャリ乗ってるぐらいの

「それ絶対お前のじゃないだろ」っていう違和感

それぐらい、カブからはぬぐいきれないオッサン臭がしていた。

  

それがほんの2~3年でスタンダードになってしまった。

つうか、むしろ流行ってた。

  

古いものが若い奴らに新鮮に映るのは、よくあることなのはもちろん知っている。

80年代は裾がちょっとでも広がったズボンなんて、ギャグでしかあり得なかったのに、

90年代早々に流行したのはベルボトムジーンズだった。

でもそれは70年代ファッション馬鹿にし続けた80年代感覚を、

知らずに育ってきた奴らの間で流行ったのだ。

そんな風に、裾が広がったズボンに対する価値観には、明確な空白期間があった。

自分は、この空白期間は絶対に必要なのだと思っていた。

  

しかしカブは違った。今と同じかそれ以上にそこら中で使われていた。

田園風景を走る軽トラ農家のオッサンを想起させるように、

カブは連綿と配達orオッサン御用達の、カッコよくない乗り物で有り続けていた。

TWみたいにマイナーであまり知られてなかったとか、

SRみたいに最初からレトロ路線で売っていたとかでもない。

バイクを殆ど知らないオッサンやオバハンまで含めて、皆がそう思っていた。

うちの親なんか、とっつぁんバイクって呼んでたくらいだ。

(とっつぁん=父ちゃん、転じてオッサンの意)

  

そんなオッサンバイクの価値観がいきなり短期間で反対側にシフトした。

レッグシールド外してカスタムした奴らはちょっとだけオサレっぽくしたりしてたけど

やっぱりどう見てもカブ以外の何物でもない物に、若者がマイバイクとして乗り始めたのだ。

もちろん、漫画ドラマでカッコよく使われたとかでもなかったと思う。

自分の知らない、トリガーになった出来事があったんでしょうか?

    

未だにパラダイムシフトという言葉を聞くと、この事を思い出す。

他にも空白期間が無いのにいきなりダサダサ→オサレってのはあるのかな。

誰か知ってたら教えてください。

  

  • ユニクロかな。 一時期のユニクロのダサダサっぷりを知っていると、現在のメジャー感はすごいものがある。

  • たぶん、だけど「萌え」の文脈に近いと思うんだよ、そういうの。 誰にも注目されないものを、愛でるというか。 で、それが思いのほか同世代に共感者が多いというか。 それで一大...

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