発症から15年弱の腐女子だが、ここ10年程、BLでない少女マンガでも相当好きなものが増えた。二次萌えでも男女カプもいけるようになってきた。
では男同士がどうでもよくなったかというとそうでも無い。
何故かな?と考えた時に、今の少女マンガを書いている人たちに少なからずやおい同人出身の人が多いからではないかと考えた。
一昔前までは
以上のような縛りがあったと思う。もちろんハーレムマンガやスポ根みたいな例外はある。
でも、少年マンガのやおいを通して少女マンガの文法の中にスポーツや職業といった『社会性』みたいなものが持ち込まれたり、達成目標に『恋愛』だけではなく『自己成長』や『社会的成果』も含まれるようになった。
・目標が恋愛だけでは息がつまる。失恋しても、生きていく道は他にもあるという希望
・この登場人物たちは始終恋のことばかり考えているが、学業や仕事はどうしているんだろうといった素朴な違和感
『やおい』というネタにされた方にとっては迷惑であろう手法ではあるが、そのおかげで少女マンガの畑に少年マンガから養分を貰う事ができたのではないだろうかと『ハチクロ』や『大奥』『リストランテ・パラディーソ』あたりを読みながら考える。
少女マンガが(少年マンガもだけど)主人公の自己成長物語なのは大昔からの基本なのに何言ってんだ? 「○○はわしが育てた」人ですか?