2010-05-06

試行錯誤が足りてない

 あらゆる場面において、前進するためには「試行錯誤」が必要だ。つまり社会が成長し続けるためには、常に一定数の「試行錯誤人間」を確保する必要がある。ここで、どのような立場の人間が試行錯誤をすべきかについて、次の二つの見方ができると思う。

・地位や財産があって、失敗を許せる余裕のある立場の者こそが試行錯誤をすべきだ

・地位も財産も無い、守るべきもののない立場の者こそが試行錯誤をすべきだ

 ところが、不況かつ国際競争が進む今の世界では、持つ者はその立場を守るのに、持たざるものは競争の中で生き残るのに必死で、両者とも試行錯誤をやりにくい環境になる一方だ。一体どちらが進んで試行錯誤をすべきなのか。

 俺は、世の中は前者の考え方を採用すべきだと思う。つまり、地位や財産を持つ者が積極的に試行錯誤すべきだということだ。なぜなら、試行錯誤を生きるか死ぬかの弱者に課すより、死ぬことはない強者に課すほうが個々を尊重する現在倫理観では現実的だからだ。

 俺が言いたいのは、格差是正じゃない。格差なんてどうでもいい(俺はどちらかといえば持たざる者だ)から、とにかく、持つ者は自分の立場を守るばかりでなく、その余裕を活かしてもっと試行錯誤して欲しいということだ。

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