2010-05-04

漫画等の二次創作(いわゆる同人)の類型考察

一身上の都合により、いわゆる同人二次創作を見る機会が最近増えた

驚くのは、あんなにも多数の書き手がいながら、多くが驚くほど似通っていること

というわけでストーリー発想の類型を想像してみた


(1)「すでにある物語」にキャラクターを当てはめるパターン

いわゆるテンプレストーリー。 男性向けエロなどの多くがこれに当たる

グリム童話キャラクターを、漫画キャラクターに置き換える遊びと似通っている気がする

作り手の主な作業は、当てはめるテンプレの選択と並べ替え


(2)原作故意に「恋愛」の文脈で読みとくパターン

尊敬、友情、憎悪その他原作内で描かれる感情

すべて「恋情からくるものである」という仮定の下に読みかえる。

女性向け同人の多くがこれに当たる

原作内でおきるすべての事件、行動、感情の動きの根底には恋慕があり

キャラクターのほぼすべてを、恋愛の文脈につながるものとして読み解く

少女漫画とかなり近しい気がする


(3)原作故意に「性愛」を付加するパターン

尊敬、友情、憎悪その他原作内で描かれる感情を「性愛」とシームレスにつなげ、その発露部分を描く

尊敬表現として、友情の表現として、戦闘の代わりとしてのセックスが描かれる

(2)との差異は「恋愛感情」がメインではなく添え物、キャラに「恋愛」という意識がない点

また、(2)は原作恋愛のそれと読み替えるが、

(3)は、基本的には憎悪なら憎悪のまま性的接触をする(恋愛に似た感情の発露はある)


(4)キャラクター人間関係を1から構築するパターン

いわゆるパラレルで(1)にあてはまらないもの、

あるいは「キャラカタログ」といわれるジャンルの作品





内容が恋愛エロに傾いているのはそういうのが多かったから

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん