2010-04-18

スキャン代行サービスの是非

スキャン代行サービスが一冊100円でできるということで少し話題になりましたが

それについて違法ではないかという議論もされているようですが

個人的には、自分で金出して買ったものを、自分の為にどんな形で保存しようと勝手だと思うわけです。

 

例えば野菜。今は値段が高騰しているみたいですが

あれ、スーパー等で売っているけれども日にちがたてば鮮度も落ちて腐ってごみになります。

ですが、買って家で切って保存容器に入れて、冷蔵なり冷凍なりすれば店で売っているより鮮度もキープできて長持ちします。

お店で売るときは鮮度もリスクとして値段設定をしているわけですが、それを買った人は勝手に調理して価値を高めて保管します。

 

また当然保管だけではなく、調理して美味しい別の食べ物として食べますよね。

それどころか、レストランなどではそれを付加価値として値段をつけて提供しています。

以前インスタントラーメンをただ調理して出すだけのお店がテレビでやっていました。

作り方通り作って出すだけでお金をもらうわけです。

食べ物と本は違うとは思いますが、まずこういったことがあるわけです。

 

次に本ですが、本についても同様で、昔から記事の切り抜きを別のノートに貼りつけて保存していた人もいるでしょう。

必要なものを必要な形で持っておくことは買った人の自由であるべきです。

付箋を貼って探しやすくするのも、赤線でラインを引くことも、パラパラ漫画を書いて遊ぶことも自由です。

であれば、それをスキャンして保管しておくことも自由であっても良いのではないでしょうか。

ページ数の多い本から必要な部分を見つけ出すのが大変であれば、OCRをかけたPDFの方として保管した方が便利ですし

部屋が本で一杯で狭いのであればデジタル化して部屋を有効利用するのもいいのではないか。

そしてその作業が面倒だから誰かに頼んでやってもらう。

それだけのことです。

インスタントラーメンを作ってもらって食べるのと一緒ですね。

バラした本に物質価値はないので複製のようで複製ではない。

形を変えただけのこと。

オリジナルを売り払うことができるわけでもない。

コピーをして誰かにあげることが可能だということであれば、それはオリジナルを貸すのも同じ話。

個人のモラルというか、ただ犯罪行為をするかしないか、その判断の問題。

した人間逮捕されるし、しない人に罪はない。

 

むしろ個人的には古本漫画喫茶の方が罪が重い。

貸本著作権料が発生するようになったようですが、古本やら漫画喫茶は何も払っていません。

勝手に他人に見せているのにです。

判例があるのでどうしようもないですが、こちらを先にどうにかするべきです。

そしてその対策として有効なのがむしろ電子書籍なのです。

電子書籍化の流れが止められないのであれば、むしろ有効活用すべきです。

日本にはまんがという巨大なコンテンツがあるのですから大きなチャンスとなるでしょう。

  • >古本・漫画喫茶   映像コンテンツと同レベルで語れば、あれは「上映」に類似する行いにならないかな。 不特定多数に見える状態にしておくという意味で。   関連モノとして、喫茶...

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