つまりは、見ていません。その上で、いろいろ出ている感想を読んだ限りの感想です。
Twitterの登場が事前に告知され、登場しているにも関わらず、効果的な使い方がされていない事に疑問が噴出しているらしい。正直、これは脚本の北川というよりも、プロデューサーとか、そういう類いの人間が悪い。
宣伝文句にTwitterが出ているという事は、ドラマの企画段階で誰かが「Twitter」という言葉を盛り込んだのでしょう。本来ならそこで企画を承認する人間が「Twitterって何? それをどう使うの? それを使うとどう面白いの? メールと何が違うの?」と突っ込むべきだった。そうしたら言い出しっぺが言い訳がましく「Twitterをこう使って、ああ使って...」と理由付けをして、ドラマ内でのTwitterの役割を明確にした上で北川に脚本を依頼できたはず。その段階でTwitterを通じてフジテレビのサイトに人を誘導するようなマーケティングだって行えたかもしれない。フジテレビの人でTwitter使っている人だっているんだから。
にも関わらず「あれは道具でしょ」と言われてしまうという事は、そういう小道具の役割を明確にしないまま話を進めてしまった。これは、もう企画を立てている人間が上も下もバカだからとしか言いようがない。視聴率至上主義とかそれ以前の問題。Twitterが視聴者を結びつける役割で使われていないのだから、視聴率をとれないよ。
もしこれが逆に、事前にTwitterという単語を使わず、「今時の若者の日常を描く」とかいう程度のドラマで、中でTwitterらしきツールを使っていたら、却ってポジティブな話題になったかもしれない。
結局のところ、これは北川が悪いというよりは、フジテレビ全体の問題。チャンスが転がっているのに、ほぼそれを使わずに過ごしてしまった。要するに「いい加減、でたらめ」。そういう意味では、北川はトライしている方。ただ、ドラマの人気を引っ張るほどの威力は持ててないようだけど。