2010-03-28

メイドいんジャパンからぶっこ抜いた構造に、昨日映画館で見た、「誰かが私にキスをした」から連想したものをぶち込んだらこうなった。不自然なところをこれから直していく。

(身体的な前提)

 償いが存在する。

 神酒薫(ミキ カオリ)が視点浮動者として存在する。高校二年生の女子。視点浮動者は、自分がどの視点から物事を見るか、どの記憶から物事をデコードするかを決められないでいる。

 視点を決定すると、通常ならば、その視点向けのコマーシャル(=企業が配給する良質のドラマ)を見ることができるのだが、学校から支給されたモバイルを使っている神酒薫は、コマーシャルを見ることができない。だから、視点を決定するインセンティブがない。

 曖昧記憶存在する。

 時間の一回性が存在する。

 他人からの視線を気にすることが存在する。

(本編)

 神酒薫は他人からの視点を気にせずに生きることを求める。タイムラインに、他人が発言した自分の振るまいが蓄積されるので、自分の振るまいが正しいかどうかがひどく気になる。視点を決定している人たちは、自分の視界内の発言しか見る余裕がないので、他人の視点というものを気にしない。

 視点を決定しなければならないという切迫感が存在する。

 神酒薫は視点を決定しなければならないという切迫感を取り除くことを求める。

 電子アシスタント存在する。電子アシスタントはキキを含む。

 キキを持っていることで、神酒薫は視点浮動者であることを隠す。電子デバイスに興味があるんだというフリができる。

 津島修一は、同じ中学校だった男の子。神酒薫にキキをくれたのは、津島修一だった。卒業式の日に、神酒薫を好きだと言って、その贈り物だとしてキキをくれた。津島修一が勝手に、神酒薫のモバイルインストールしてしまったので、神酒薫はキキをアンインストールする方法を知らない。それに、日本語を喋る存在アンインストールすることは、殺しと同じことに思えてしまい、できない。自分に自信を持てていない神酒薫は、彼からの告白を何かの悪いいたずらだと思い、津島修一とは連絡を取っていない。しかし、津島修一と神酒薫は同じ高校に通っているのだ。ときどき廊下ですれ違うと、気まずい。

 神酒薫は他人からの視線を気にすることを取り除くことを求める。

 電子アシスタントは他人からの視線を気にすることを取り除く手段になるように見受けられる。

 神酒薫が他人からの視線を気にすることを取り除くことは失敗する。電子アシスタントは他人からの視線を気にすることを取り除く手段たりえなかった。

曖昧記憶は、記憶は不確かなものだという認識を視点浮動者が得る手段になる」

 伊庭瑠璃アシスタント(=天使の羽)が存在する。それがきっかけとなり、伊庭瑠璃存在する。それがきっかけとなり、キキに刻まれた津島記憶存在する。それがきっかけとなり、神酒が津島と付き合っていたという噂が存在する。

 神酒が津島と付き合っていたという噂は、神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得ることを阻む。

 神酒薫は神酒が津島と付き合っていたという噂を取り除くことを求める。

 キキに刻まれた津島記憶は神酒薫が神酒が津島と付き合っていたという噂を取り除くことを阻む。

 キキへのコマンドパスワード存在する。

 神酒薫はキキに刻まれた津島記憶を取り除くことを求める。

 キキへのコマンドパスワードは神酒薫がキキに刻まれた津島記憶を取り除く手段になるように見受けられる。

 神酒薫がキキに刻まれた津島記憶を取り除くことは失敗する。キキへのコマンドパスワードは、神酒薫がキキに刻まれた津島記憶を取り除く手段にはならず、むしろそれを阻んだ。

記憶は不確かなものだという認識は神酒薫が神酒が津島と付き合っていたという噂を取り除く手段になる」

 神酒薫は記憶は不確かなものだという認識を得ることを求める。

 伊庭瑠璃(イバ ルリ)は視点浮動者として存在する。

 視点浮動者として存在する神酒薫は、記憶は不確かなものだという認識を求める。

 曖昧記憶は、神酒薫が記憶は不確かなものだという認識を得る手段となる。

 神酒薫は曖昧記憶によって、記憶は不確かなものだという認識を得た。

 記憶は不確かなものだという認識は神酒薫が神酒が津島と付き合っていたという噂を取り除く手段となる。

 神酒薫は記憶は不確かなものだという認識によって、神酒が津島と付き合っていたという噂を取り除く。

 伊庭瑠璃津島修一からの自由を求める。

「読解の文脈を変えられないことは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む」

 津島修一は伊庭瑠璃からの自立を求める。

 津島記憶の外部化が存在する。

 津島記憶の外部化は津島修一が伊庭瑠璃からの自立を得ることを阻む。

「伊庭が記憶を外部化していないことは津島修一が津島記憶の外部化を取り除くことを助ける」らしい。

 曖昧記憶存在する。それがきっかけとなり、伊庭が記憶を外部化していないことが存在する。

 伊庭が記憶を外部化していないことは津島修一が津島記憶の外部化を取り除く手段になるように見受けられる。

 曖昧記憶存在することがきっかけとなり、記憶流動性の低さが存在する。

 記憶流動性の低さが存在することがきっかけとなり、読解の文脈を変えられないことが存在する。

 読解の文脈を変えられないことは伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。それがきっかけとなり、変えられない事実存在する。

 変えられない事実は伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることを阻む。

 神酒薫は変えられない事実を取り除くことを求める。

 時間の一回性は、神酒薫が変えられない事実を取り除くことを阻む。

 償いは神酒薫が変えられない事実を取り除くことの手段となる。

 変えられない事実存在し、伊庭瑠璃が視点浮動者として存在することがきっかけとなり、記憶がないと、全てを信じざるを得ないことが存在する。

 記憶がないと、全てを信じざるを得ないことが存在することがきっかけとなり、神酒薫が変えられない事実を取り除く手段であった償いは取り除かれる。

 記憶がないと、全てを信じざるを得ないことがきっかけとなり、「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言が存在する。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は神酒薫が変えられない事実を取り除くことを助ける。

 神酒薫は時間の一回性を取り除くことを求める。

 「愛してる」ではどうにもならないことが存在する。

 「愛してる」ではどうにもならないことは神酒薫が時間の一回性を取り除くことの手段となる。

 「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」が存在する。

 天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことを求める。

 「おまえの視点は確定的じゃなかったのか」は天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除く手段となる

 天使の翼が「愛してる」ではどうにもならないことを取り除くことは成功する。

 電子アシスタントは、神酒薫が時間の一回性を取り除く手段になる。

 天使の翼は電子アシスタントを取り除くことを求める。

 電子アシスタントに含まれるキキは、天使の翼が電子アシスタントを取り除く手段になる。

 伊庭瑠璃は、「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を求める。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言は、伊庭瑠璃が「神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得たこと」を得ることを阻む。

 伊庭瑠璃は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

 神酒薫が視点浮動者として存在することは、伊庭瑠璃が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを阻む。

 天使の翼は「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除くことを求める。

津島修一が伊庭瑠璃からの自立を求めることは、天使の翼が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除く手段になる」らしい。

 津島修一が伊庭瑠璃からの自立を求めることは、天使の翼が「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言を取り除く手段になるように見受けられる。

 「俺を忘れろ」という津島の発言が存在する。

 「俺を忘れろ」という津島の発言は、神酒薫が変えられない事実を取り除く手段になるように見受けられる。

 「俺を忘れろ」という津島の発言と伊庭が記憶を外部化していないことがともに存在していることが原因となり、神酒薫が変えられない事実を取り除くことは失敗する。「俺を忘れろ」という津島の発言は神酒薫が変えられない事実を取り除く手段とはならなかった。

 伊庭瑠璃津島修一からの自由を得ることは失敗する。

 「津島くんは、私を好きだったんじゃなかったの?」という神酒薫の発言が存在することがきっかけとなり、モバイルがなくても覚えていることと神酒がすでに過去を振り切っていることが存在する。

 モバイルがなくても覚えていることは、神酒薫が視点を決定しなければならないという切迫感を取り除く手段となる。

 神酒がすでに過去を振り切っていることは、神酒薫が他人からの視点を気にせずに生きることを得る手段となる。

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