毎年、覚えきれないほど新しい顔を見ることになる。
困ったことにこちらに親近感以上の、
好意の感情を抱く異性の生徒が、毎年のように現れる。
そして、合格発表が終わったこの時期になると、
なんと恋の告白までしてくる生徒もいる。
そういう時はきっかりと断る。
どんなにその生徒が人間的に素晴らしくても、
見た目が可愛くても、了承することはない。
おそらく今後も変わらず一生。
僕は知っているからだ。
キミのその感情は、恋じゃない。
決して相手を慈しむ好意じゃない。
まだ人生経験のないキミは、
年上の異性に対する敬意の念を、
恋心だと勘違いしている。
大学に入って、本当の恋ができると、いいね。
僕は大学で本当の恋を知って、
今その人と毎日一緒に生活できて、
本当に、幸せです。