2010-02-25

ラジオリテラシー行政は関与すべき?

http://blog.livedoor.jp/kensuu/archives/51008538.html

>とある超有名な広告代理店内定が決まっている学生さんの一言にびっくりしちゃいました。

>「ラジオってどう聴くんですか?」

>そこの場にいた20代後半~30代後半の人たちは「いやいや、それはちょっと」

>と思ったのですが、周りの学生も「知らない」と口々に。

>これは衝撃的で。

ジェネレーションギャップなのかなあ、と思って、帰ってからオフィスの同じ歳の

>28歳女子に「ラジオの聴き方しらない世代が出てきてたよ・・・」と聞いたら、一言。

>「ラジオって無料で聴けるの?」

>その子も聴き方がわからない、とのことでした。これもびっくり。

(中略)

>だいたい30人くらいの学生さんとかに聞いてみたんですが、

>まあ、「ほとんど知らない」という感触でした。

そもそもラジオ受信機を見たことがない、という若者が多い。

ラジカセって、もう20年以上前の遺物でしょうね。

ケータイラジオ受信ができる機種ってあるんですかね?

ラジオを聴いたことがない、という若者の中では、

・そもそも、無料で聞けるということを知らない。

 (有線放送と勘違いしている人が結構いるのでは?)

・受信機があっても、「ダイヤルを回して周波数を合わせる」という作業を知らない、

 あるいは「難しい」と思っている。

 (テレビリモコンで最初から設定されているのが「当たり前」と思っている。

  特にVHF波の関東在住者は、UHFダイヤルで合わせることを知らない)

ということで「難しい」と思っているらしい。

また、「クルマに乗っていたら聞くでしょう?」という反論が地方在住者からあるようだが、

・都内在住者はそもそも滅多にクルマに乗らない。

若者は幼少時に親のクルマラジオを聞かされていたのかもしれないが、

 当時の方法を覚えていない。

・親によっては、カーナビラジオじゃなくDVDを見せたり、CDを聞かせたりしているケースがある。

 うちもそうです・・・

ということなので、都内在住の若者に対しては「クルマで聞いているでしょ?」という反論は通用しない。

加えて、都内の「電波事情」では、

RC造マンション内で、AMラジオを聴くのが難しい」という「ラジオ難民問題」が被さってくる。

http://www.business-i.jp/news/special-page/ronfu/200910210005o.nwc

都心にある高層マンションの室内でラジオスイッチを入れると、雑音ばかり。

>FM放送はなんとか受信できたが、AM放送は窓際やベランダでやっと聞こえてきた。

最近高層マンションビルラジオの受信状況を調べている。

ラジオが聞こえない高層階という空間に多くの市民は生活し、働いている実態が分かってきた。

東京名古屋大阪など大都市が巨大地震に遭遇すると、

>乱立する高層のマンションビルでは、「高層難民」という過去経験したことがない

>新しい災害が発生する、と筆者は警告してきた。

>実は、すでに平時から「ラジオ難民」が発生しており、災害時の有効な情報収集手段である

ラジオを活用できない。

>加えて、近年整備が進む地下鉄や地下街など増殖する地下空間でも、一部を除いてラジオが聞こえない。

つまり、東京住民のラジオ事情は、

若者を中心として、ラジオという媒体を使える能力がない」

ラジオリテラシーの欠如)

という問題と、

ラジオリテラシーがあったとしても、そもそも受信できない」

という二重苦の状況にあるといえる。

これに対して、日本防災行政は、

「大震災発生時は、まずラジオ情報収集」を進めているが、都内若者のこの惨状からすれば、

「極めて憂慮すべき状況」と言えるのではないか?

災害時に、ライフラインとしてラジオを有効に機能させるには、

1.RC造マンションにおけるラジオの受信状況の改善策を地道に行なう

2.その上で、ラジオ受信機能の付いた家電を普及させる。

  手っ取り早いのは、携帯全機種にラジオ受信機能を義務付ける。

3.その上で、定期的に、「ラジオの使い方」を若者レクチャーする。

という3対策を早急に行なわないとダメだ。

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