2010-01-15

日航は「空の小林一三五島慶太」たれ

日航に更正法適用が確実な情勢だが、肝心の「再建後の青写真」が見えない。

単にANAと同じ形態を目指すだけなら、下手すればJALANA共倒れになる。

であれば、格安航空に変身して生き残るつもりか?

格安航空になるには、人件費の大幅カットもさることながら、

潤沢な発着枠を羽田成田に用意した上で、ワイドボディ機主体の運航を

ナローボディ機(B737など)に変更しなければいけない。

残念ながら、現時点では羽田成田ともにそこまで発着枠を広げる余裕はない。

なので、ここらで誰も提案していない「青写真」を批判覚悟の上で提案する。

それは、戦前小林一三五島慶太阪神間京浜間で行なった史実を真似るのである。

阪神急行阪急)、東横電鉄は、鉄道を敷設することにより、鉄道そのものでも儲けたが、

それ以上に不動産収入益で儲けたのである。

五島昇は、戦後田園都市線建設不動産益をちゃっかり稼いでいる。

これを航空の世界に当てはめるとどうなるか?

日本航空が、発展著しいアジア地域で、空港建設都市基盤建設・宿泊施設建設

商社デベロッパー建設会社タイアップして乗り出す。

そして、「リゾート都市」「工業都市」「研究開発都市」として発展させ、

その開発益で以って「稼ぐ」のである。

都市が順調に発達すれば自ずから航空需要が膨れて本業でも儲けることになるが、

まずは「開発利益」を享受する、というビジネスモデルにするのである。

先日中国の三亜に行ったが、「中国ハワイ」として売り出し中であった。

マンションホテル建設ラッシュがものすごいが、しかし日本国内での知名度はゼロである。

HIS支店開設して売り出し中であるが、いかんせん「直行便がない」「日系ホテルがない」ので、

日本人は殆どいない。

結局、中国人ロシア人・韓国人が占拠してしまっている。

で、「13億の中国リゾート旅行が本格化すれば、とても三亜だけじゃ需要を吸収しきれない」

のである。

ベトナムフィリピンタイなどで、「海はキレイだが、手付かず」のところを見つけて、

中国資本に先駆けて、JAL商社デベゼネコン連合が開発して、「日式」(中国語で「日本式」の意)の

きめ細かいサービスホテルを作れば、中国富裕層にも、きっと受けるのではないか?

そうして、日本本土から&中国本土から航空便を飛ばすのである。

「21世紀の小林一三五島慶太」というのは、悪くない案だと思うが、如何?

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