2010-01-08

無職になって気付いたこと

会社が潰れて無職になって、ある大事なことに気付いたんです。

勤め先がヤバいことは社員一同分かっていたので、それぞれの将来について語ることも時々ありました。

フリーランスデザイナーやりたいとか、ソフトを作ってひっそり生活したいとか、介護会社を設立したいとか、一発当てたいとか。まあ、もともと独立して失敗したうえで就職したような人もいたので、あいつには絶対無理だろwwwみたいな失笑をかう人もいました。

そんな中で、ひとりだけ違う方向を見ている人がいました。

その人は田舎野菜などを作って、ゆっくり自給自足の生活をして、ひとりだけの世界をつくりたいと言っていました。

私よりも10歳くらい年上のその人が言うには、今後日本アメリカ型の大規模生産社会ではなく、個人がひっそりと自給自足の生活をする農耕民族に戻るはずだ、と。

日本が向かうなら当然化学プラントみたいな食品生産施設での食料自給率アップだろうと思っていた私にとって、衝撃的な未来予想図でした。

結局その人は先に退職してしまったので、どこで何をしているのかわかりませんが、PCディスプレイを見ると吐き気がするという体質なのにソフト会社就職してしまうヘンな人なので、きっとどこかでうまくやっているのだろうと思います。

そして時は流れ、会社倒産の日を迎えます。

実際に無職になって職を探しても、あからさまに怪しい求人情報だけがずーっと出続けているハローワークでは職を求めることは難しいなと思うようになりました。

正社員で月給12万円の会社に応募する人などいるはずがありません。

そんなときに、あの自給自足というマジックワードを思い出します。

そうだ、いまこそ自給自足の時代到来だ。

が、そこに大きな壁があらわれました。

税金です。

会社員であれば給与天引きのため、あまり気にすることがありませんが、自分が直接税金を払いに行くようになると、その金額が重く背中に乗ってきます。

なんということでしょう自給自足所得がなくても、税金の請求は止まりません。

納税は国民の義務です。

小さな畑でひとり生活するというパラダイスプランは、一瞬にして消え去りました。

  • そのプランは全然パラダイスじゃなさそうだし、どっちかというと君の頭の中の方がパラダイスっぽい。 なんということでしょう。自給自足で所得がなくても、税金の請求は止まりま...

  • 所得税に該当するものは、所得がないなら収める必要はないね。 住民税も低所得者は非課税じゃね? つか、収入がなければ、結構非課税対象になるとおもうんだが。

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