そう言う立場のキャラクターが救いようの無いクズである事はままあることで、それはフィクションの世界だからこその存在だと信じていた。
現実世界でそういった人が居るなんてこと、なんとなくあっちゃいけない気もしていた。
でもそういう人はいたんだと最近知った。
その人の言うセリフ全部、行動全部、本当にフィクションみたいで、私はその人はもしかしたら作り物なんじゃないかとかぼんやり考えたりもした。
笑顔で人の人生を全否定して、いかに自分が優れた人間なのか、いかに自分が苦しんで生きてきたのか、いかに自分が悲劇の人物なのか。
長々長々延々語る姿は、やっぱり現実味が無かった。
もしかしたら最後に「嘘、全部、ドッキリでしたー」とか言ってくれるんじゃないかと淡い期待もしたけれど、そんな綺麗なオチは当然無くて、私は物凄い頭痛に襲われながらただその人の発言に頷く事しか出来なかった。
現実は小説より奇なり
どんなフィクションでも、そのモデルは現実。 ある意味では完全に嘘のフィクションというのは存在しない。