2009-12-07

日本米国のITモデルを真似すべきか?

ふと思った疑問なのだが、日本米国のITモデルを真似すべきなのだろうか?

まー、ITにおけるアメリカ信仰も落ち着いてきたとは言え、例えば、シリコンバレーに在住している人や向こうの大学に在籍している人(たいていの場合、実績不明)が、「こちらって素晴らしいよ!日本って駄目駄目だね」と、例えば、青い芝生の上でワンコを撫でている写真を載せたり、やはり青い芝生の上でノートPCプログラムしている写真を載せたりして、要するに自慢している訳だが、まだそんな人々はいるし、日本在住の人でも、グーグルは素晴らしい、アップルは最高だ、と賛辞を惜しまない人々がいる。

まー、それはそれで重要だと思う。相手の良さを認めるのは重要だと思うから。ただ、最近どうなんだろう、と思うのは、例えば、中国は、米国と全く違う――パラダイムが違うというべきか――戦い方をしていて、それなりに効果を上げていたりする。もちろん、中国の戦い方に問題がないとは言えないし、結局、リードしているのはアメリカではないか、と言われれば、そうだよね、と答えるしかない面はあるが。

しかし、日本アメリカモデルを真似ているだけでは、単なるローカル劣化コピーであって、永遠に追いつけないし、勝てないのではないかという懸念はある。同じ事をやっても、規模があちらの方が上な以上、勝ち目は薄い。もっとも、「守破離」という言葉もある通り、完全にコピーした上で、そこから脱却していくという考え方もあることは分かるが。

地道に「守破離」を目指しながら、活動していく。確かにそれは重要だ。ただ、要するに、何らかの求心力を持つ「他国が真似しにくい全く違うファクター」を軸に戦線を広げて行かないと、現在スピード感には勝てないのではないかという考えを持ってしまうのだ。

例えば、中国だったら、人口武器にしている訳であり、まさに世界中国化しそうな面はある。……中国自身もコントロールできないらしいが。では、日本は?と考えた場合、普通に考えると、月並みな答えだが、オタク文化なんだろうな、とは思う。

そう考えると、案外、今現在日本の状況も悪くないのではないかと思える(政局はともかく)。この前ちらっとどこかで読んだのは、基本的に、フリーコピーさせ、周辺ビジネスで儲ける、という考え方。つまり、もう少し、ネットにおける流通網の整備と物販の見直しをした方が良いかも知れない、などと偉そうに書いておく。

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