2009-10-12

プライズというよりはサプライズ

今年のノーベル平和賞の受賞者が決まった。何でも、核軍縮の功績に対して、アメリカ大統領に与えられるという話である。

しかし、オバマ大統領は、核軍縮を提案しただけで、実際の削減はまだ行われていないし、アメリカロシアの核を同じ比率だけ減らすという話であって、他の核保有国の核は減らないし、核保有国を目指して活動を続けている国家に対しても、何の効果も無い。

他に受賞にふさわしい人がいない時に、受賞者無しを選択できるほど、賞の運営主体に力が無いという事であろう。

まぁ、ノーベル平和賞学者ではなく、ノルウェー議会が決定しているという事情も、あるのかもしれない。

アイスランドサブプライム関連の投資で大火傷を負っている。高金利世界中からお金を集め、そのお金サブプライム関連の腐敗債券を買い捲っていた。腐敗債券デフォルトして元本がへこみ、金利収入も無くなったのに、高金利保証して集めたお金は元利を返さなければならないという事で、大損を被っている。デンマークスウェーデンノルウェー中央銀行が三国がかりで支えている真っ最中である。

ノーベル賞の中で政治的な賞である平和賞を、アイスランドの生死を握っているアメリカ大統領に与え、北欧に招いて演説させるというのは、そこに、意図を感じずにはいられない。

大統領が余計な事を口走らなければ良いのだがと、アメリカ経済官僚ガクブルものであろう。

[2009.10.10]

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