ソクラテスの言葉に「無知の知」というものがあるが、本当に言いたかったことは
「知ってるとおもっていることが、実は本当は間違いであったことを知る」ことではないだろうか?
理由はペイオフで1千万円以上は返ってこないからだけではない。
一時は60円まで落ちたハンバーガの価格も、インフレや円安になった場合に、1個1億円になることもありうる。
こうなった場合、今まで一生懸命働いてためてきた1000万の貯金でもハンバーガ一個も買えなくなる。
世の中に「安全」というものはありえない。
すべてのものにリスクは内在している。
”より”安全を求めるということは、とどのつまり、起こりうるリスクに対してヘッジをすることなのだ。
つまり、
・円安のヘッジには外貨を複数もつ
といったところだ。
もう一歩踏み込んで考えてみよう。
市場は「効率的」である。ノーベル賞にもなったほど有名な言葉である。
これを端的にいうと、”まともな”商品であれば、リスクの分だけリターンが大きくなる確率が高くなるということだ。
ただ、リスクの分だけリターンもおおきいということを考えれば、購入のほうがリスクが高いので、
死ぬまでリスクがおきなかった場合にはその分だけ得だったということだ。
もちろん、定期の生命保険に入っていて期間内に死ななかったので損したということと同じことを言っているのではあるが。
購入のほうがリスクは高いというのは、下記の理由からである
・転勤リスク
・隣人リスク
なお、購入のほうが税金が優遇されるとか、有利な点もあることを付け加えておく。
リスクは分散することで少なくすることができる。
低リスク、低リターンのものをいくら組み合わせてもリスクはほとんど変わらないし、リターンも対して期待できない。
これにくらべてハイリスク、ハイリターンのものを分散させるとリターンの減少に比べて、リスクを大幅に減らすことができるのだ。
ここから導かれる結論は「効率的な」市場ではハイリスク、ハイリータンな商品を複数もつことが理にかなっているのだ。
個人向け国債は「低リスク、低リターン」の典型といわれているが、
円安リスク、インフレリスクを考えると、この商品は「ハイリスク」といえるだろう。
個人向け国債を買っている人はこのことをわかっているのだろうか?
おそらくわかってないというか、考えてないだろう。
ということは、買っている人(市場)が「効率的」ではないということがいえる。
「効率的」ということを突き詰めていくと、市場にゆがみがある場合に無リスクで利益だすことでができるため、
誰しもが争って利益を出す行動をするということだ。
利益に対して最短距離で行動しないのは効率的でない(=無駄)。
なぜ、人はこんな無駄の多い行動をするのか?
それは「無知」だからである。
正確にいうと、「物事の本質を理解できてない」のだ。
もう一度言おう。「無知ほど怖いものはない」
ムーディーズの目は節穴とな?
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>市場が「効率的」であるかぎり、どっちもどっちなのである。 と書いておきながら >「効率的な」市場ではハイリスク、ハイリータンな商品を複数もつことが理にかなっているのだ。...
>どっちもどっちなら別に分散する必要はなくなる。 確率の問題です。ローリスク、ローリターンを組み合わせても上限は低いままです。 >ハイリスク商品をもつことが理にかなって...