>今の日本では、ナショナリズムに一見反対している論者たちが戦争世代が戦争責任の引き受けることを主張するというねじれが見られる。しかしそれは日本人すべてに、戦前戦中後を通じた「日本人」という国民集団への人格的帰属を強いることになる。これこそ否定されるべきナショナリズムの一類型である。国が何らかの責任を負うからといって、国民が人格的な責任を負うということにはならない。
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「過去から目を背けない」「日本人という原罪」という言い方を好む日本の左翼は、結局「個人は国家に従属している」と考えている点で右翼と全く同じで「方向性が逆」ですらないナショナリストであり、
右派左派ともに、それぞれのの価値を社会に強いるだけの、権威主義ないしパターナリズム(paternalism)でしかない。